2019年の日本経済を大予測!
2018年は皆さんにとってどんな年でしたか。巷では、経済評論家による恒例の2019年の予測が飛び交っています。その中で、昨年12月28日の日経の記事に似鳥会長(ニトリHD)の記事が載っていました。
以下は、その抜粋です。似鳥会長は、19年の円相場は年平均で「1ドル=100~110円。今より円高になるだろう」と指摘。19年末の日経平均については「2万円前後」と予想した。本格的な景気後退は20年以降で21~22年が底とみる。
「前回(64年)の東京五輪は終わる前から不況になった。過去にあったことは必ず起こるのが経験則だ」と指摘。「不動産価格も下がるとみており、不況時こそ思い切った投資をしたい」とも述べた。
似鳥会長は財界で、経済界一、経済予測を的中させる男と言われおり、会社の為替予約は、今でも会長が景気動向を見極めながら決めています。ニトリHDは、1円の円安で15億円の営業利益を失うのですから、景気予測は、命懸けにならざるを得ないでしょう。
一昨年末にも「2018年の為替は110円を割り、日経平均は2万円を下回る。」と予想し、ほぼ的中しました。これらのことは、似鳥会長が永年商売で培った勘で予想しているだけではなく、会長独自の緻密なデータ集に基づいて経営判断をしていることを表しています。
またこのことは、経営についても巷の経済評論家の予想に振り回されることなく、自分なりに自分の頭で考えることが一番大事だということを我々に気づかせてくれます。
年末から年初にかけて自分なりに2019年の計画を立てられたと思いますが、しっかり自分の頭で考えていくことが大事です。
とは言うものの、なかなか難しいことですから、ただやみくもに考えて雲をつかむような計画にならないようにするため、まず自社の製品、商品やサービスをどこに販売するかを、次の4つのパターンで考えてみてください。販売する場合に①現在のお客様に現在の商品をさらに販売する。②現在のお客様に新しい商品を販売する。③新しいお客様に現在の商品を販売する。④新しいお客様に新しい商品を販売する。
どうでしょうか?リスクとコストは、①→④の順番で高くなっていきます。細分類した製品、商品ごとに①→④の順番に考えていくことが大事です。①の方法は、すでに信頼関係を築いているお客様に自社の商品をさらに購入していただくというもので、「深耕作戦」とも言われているものです。まずはこの「深耕作戦」をしっかり立てて行きましょう。
また製品、商品、サービスにはすべてライフサイクル(挑戦→成長→安定→成熟→衰退)がありますので、その製品や商品がどのステージにいるのかをしっかり見極めることも重要になってきます。この判断を読み違えると成果につながらないからです。
自社の商品が安定→成熟にあるうちに、しっかり挑戦→成長商品を育てていく必要もあります。このような視点でしっかり考えていくと非常に良い経営計画、戦略、戦術が立てていけると思います。ぜひ頑張ってください。応援しています。
2019年1月4日 著 者 税理士 千葉 和彦