心と体

2010年2月27日 (土)

第一期千葉後継者塾…塩釜商工会議所を会場に無事終了

 企画段階から応募をいただき、8名の塾生がそろった。いずれも次期世代を担う20代から30代の地元企業の若き後継者達だ。現社長である親御さんたち、講師の先生方も遠方より駆けつけてくれた。当事務所も臨時休業で、全スタッフで開催にあたった。

 私の記念講演では、塾生が単なる知識を持つだけの「頭でっかち」にならないように、心構えやメンタルな面を中心に話をさせていただいた。それも以前、私の勉強会に参加した2代目の方が、「頭でっかち」になってしまい、会社に戻ってから、創業者の父親に「社長の経営理念はなんだ?経営方針はあるのか?」などと急に社長に詰め寄り、社長も閉口し、すっかり親子仲が悪くなってしまった反省があったからだ。そうなってしまっては、せっかく勉強した経営の知識も何の役にも立たなくなるからだ。

 「強運の法則」を書かれた西田先生は、その本で次のように話している。
「親父に感謝できない」「先代を尊敬できない」と話す2代目が結構いるが、親を尊敬できない、親に感謝できない2代目が社長になると、必ず会社は3代までに潰れる。
なぜなら2代目が先代をバカにすると、やはり返報性の法則で、2代目のまわりにいる人間が、2代目をバカにするようになるからだ。まわりにいる人とは従業員であり、お客様であり、そして自分の兄弟や息子である3代目が、父親である2代目をバカにするようになる。

 西田先生は「うそでもいいから先代を神より偉いと思え」「2代目は、道なき道を切り開いた創業者を神より偉いと思え」と話している。さらに、脳はウソでも本当でも区別がつかないのだから、言葉や行動によってどんどん脳を騙せ…最初はウソでやっていても、何度もうそをつくことで、本当にありがたいと思ってしまうものである。つまり、一回ついたウソは単なるウソだが、百回ついたウソはもはや本当になってしまうということだと話している。

 休憩時間に塾生の一人が私に近づいてきて、「先生、実は私は親父と仲が悪いのですが、今日の話を聞いて考え直すことにしました。」と話してくれました。私はそれを聞いて本当に嬉しく思い、この一年間何度も何度もこの話をしていこうと思いました。

親に感謝し、親孝行することから全ては始まります。親孝行はその人の心の問題です。親とその人しかわかりません。まずは「ありがとう。」と言葉で感謝、次に何か具体的な形のあるプレゼントをしましょう。

行動することで感謝の脳は強化され、仕事に対する意欲、ひらめきも湧いてくるはずです。そしてそれは、会社経営そのもの、業績に跳ね返ってくると信じています。塾生の皆さん一年間一緒にがんばっていきましょう。
 
 
 2010年2月24日     著 者  千 葉 和 彦  

(千葉会計事務所:千葉経営企画㈱:千葉和彦税理士事務所)
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