新年おめでとうございます。今年も「事業承継対策」を大きく前進させましょう。
新年おめでとうございます。
いよいよ2025年が始まりましたね。
今年の皆さんの目標は決まりましたか?当事務所では年初ミーティングにスタッフ各人から今年の目標を提出してもらっています。
当社の経営理念の一つに「職務を通じて自己の成長に本気で取り組む」を掲げています。
ですから業務を通じて少しでも自分の成長が感じ取れるような目標を掲げてほしいと常に話しています。
私個人は今年も関与先様のスムーズな事業承継の支援をしながら自分も成長していきたいと考えています。
中小企業の事業承継はこの10年間がさらに正念場です。
なぜなら第一次ベビーブームに生まれた人たちが、本年一斉に後期高齢者となる75歳を迎えるからです。
最近ではM&Aも急激に増えてきました。国内のM&A仲介業者も約300社に上り、不祥事も多発しています。
とことん寄り添って、よい相手を探してくれるところもあれば、とにかく成約させれば後のことは知らないという業者までおり、まさしく玉石混交です。
希望に合わない内容なのに高額な報酬だけ払わされ、後で後悔しても後の祭りです。
そうならないようにしっかりした良心的な仲介会社を選択し用心を重ねて取り組まなければなりません。
親族に後継者がいる場合は、まずそのことだけでも大いに感謝しなければなりません。
それは後継者がいるということだけで恵まれているからです。
後継者がいる場合には、いかに上手に経営権を引き継ぐかが重要です。
経営理念、社内組織、取引先を中心とした利害関係者、未来計画、自社株を中心とした事業用財産をバランス良く引継げるかが勝負となってきます。
とても社長一人が片手間でできることではありません。
そのような時こそ我々がしっかりと伴奏支援して行きたいと思います。
財産の引継ぎの中で大きな要素を占めるのが自社株です。
非上場株は市場で流通していませんので、現金化が難しく、相続時に額面10倍から30倍で評価されるケースも珍しくありません。
そのままにしておくと先代の相続時に多額の相続税が課せられ後継者がスムーズに引き継ぐことができなくなることもあります。
余談ですが上場企業のオーナー社長でも油断はできません。
毎日の取引高の少ない会社では、一度に市場で現金化すると、株価の急落を招いて他の株主の不安をあおり、信用が失墜してしまう恐れがあるからです。
経営者の皆さんの財産を見させていただくと優良企業になればなるほど経営者個人の財産のうち全体の約80%は自社の株式という方が多いのに驚きます。
経営者個人の相続対策は自社株式をいかに調理するかで決まってくると言っても過言ではないでしょう。
紙面の都合上次回に自社株問題を書かせていただきます。
経営者の皆様、そのご家族、社員の皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。今年もよろしく願いします。