「将軍の日」から「伴走支援」に向けて
2023年5月にコロナウイルス感染症が5類に移行されるまでは、「将軍の日」を中止せざるを得ず、移行後も、1社だけ参加していただくという形を取っていましたが、今月は、久しぶりに複数社参加による「将軍の日」を開催しました。
「将軍の日」では社長に一日かけて自社の強み、弱みをじっくり考えてもらい、これから先の自社の計画を自ら立てていただきます。
普段、社長が頭の中だけで思い描いていることをアウトプットする日、隠れている問題点を引き出す日とも言えます。
私たちもお手伝いはしますが、主役はあくまで社長です。
「5か年計画を立てて見ませんか」と誘いすると「当社の事業は5年先なんて予想もできないし、3ケ月先考えるので精一杯ですよ。」とか「そんなことの日に貴重な一日を無駄にできませんよ。」とか「僕は数字に弱く、事業計画などはまるっきりだめです。」等々・・経営計画を立てることに消極的な社長が結構いらっしゃいます。
もちろん我々は神でも占い師でもないので、当然先のことはわかりません。
しかし、勘違いしてはいけません。
経営計画とは将来を予測することではありません。
自社の「目標を設定」することです。
目標を設定しなければ、船が羅針盤を持たず荒波を航海するようなもので、遅かれ早かれ沈没は避けられないでしょう。
また予測はできないというものの、人件費などある程度予測できる経費もあると思います。
以前参加された社長さんの中に、これから自社の業界はますます厳しくなるからと5年後の売り上げが半分になる計画を立てた社長がおられましたが、5年後その通りになりました。
「目標設定」を誤った結果です。
外部環境は経営に大きな影響を及ぼしますが、その変化にどれだけ適応できるかは、内部環境にかかってきます。
そしてその内部環境は自助努力でしか整えることが出来ません。
優秀な人間を採用し、社長自らがお客様訪問を繰り返せば外部環境が悪くてもそれなりの結果がだせます。
お客様が何を望んでいるかいち早く知ることができ、ライバル企業に先駆けて手を打つことが出来るからです。
経営計画はそれを実現するためのツールです。
夢を実現させるためには、5か年計画を単年度計画に落とし込まなければなりません。
単月ごとに目標達成のための行動計画を立て実行し、毎月、行動結果を確認しながらその都度、軌道修正をしていきます。
その繰り返しが目標の数値に近づく秘訣になるのです。
しかし、この行動のチェックは毎日業務に追われている社長一人でできるものではありません。
これは、どんな優秀な社長でも同じです。すなわち、第三者によるチェックが必要です。
第三者にチェックをしてもらい、計画と実績の差について一緒に考えていくことが目標に近づく一番の近道です。
この第三者が私たち会計事務所であり、社長に伴走できるのは私たちだけと自負しております。
まずは「将軍の日」からですが、今後はチェックを希望する参加者の会社にはできる限りのフォローをさせていただきます。
この「伴走支援」を希望する社長がおられましたら、いつでも気軽にお声がけください。