当社「将軍の日」再始動!
今年もまた、コロナウイルスに振り回された一年でした。そうした中、当社のトレードマークの中期経営計画教室「将軍の日」を今年度から再開しました。平成9年に立ち上げて、毎回3社~4社、異業種の経営者の方に参加していただき、自社の経営計画を立ててもらうものでしたが、コロナをきっかけに一時中断しておりました。再開にあたっては、どう教室を運営するか迷っていましたが、今年度からは、より深く、じっくりと計画を立ててもらうために1社開催とさせていただくことにしました。
また、その計画を「絵に描いた餅」に終わらせないようフォローさせていただく体制も整えました。その結果、今年度は年間6回実施し、記念すべき通算100回を終了することができました。来年度以降も更に講義内容をバージョンアップさせて、少しでも皆様のお役に立てるよう全社一丸となって継続、発展させていきたいと思っております。引き続き、ご支援の程よろしくお願いいたします。
将軍の日では、自社の5か年計画を立ててもらいますが、何度お誘いしてもなかなかやってみると言ってくださらない方がいます。その理由としては①先のことはわからない。②小規模会社に必要ない。③数字は苦手。④計画通りにならない。⑤まずは売上さえ上げておけば良いのだから面倒な経営計画はいらない。⑥経営計画は利益を生まない。・・などです。このような社長さん方は、経営計画について大きな誤解をされているのだと思います。経営計画は、未来を予測したり、予言するものではありません。我々は占師でも預言者でもないのですから。経営計画を立てる目的は、あくまでも「目標を設定」することなのです。目標設定ができてこそ、業績を伸ばせるし、不測の事態にも対応できるのです。
我が国の経営コンサルタントの第一人者である一倉定先生もその著書で次のように話しています。「人間というものは、目標があると、それに向かって努力する、という不思議な動物である。同時にこの目標指向は誰もが持っている。人間の持っている、そしておそらくは人間だけしか持っていない、この特性を有効に利用しないという手はないのである。・・・社員を動機づけているものは、社長自らの決意と責任から生まれる会社の未来像であり、その中に示された目標なのである。・・ここに全員経営が生まれるのである。そして業績は見る見る上がってゆくのである。」と。
目標を設定すると創造性が発揮されることは、大脳生理学的にも証明されているようです。新日鉄の元会長の武田豊氏は大脳生理学の研究でも有名ですが、武田氏の説明によると、まず「目標を設定する」すると「思いをめぐらす」という心の動きが大脳の前頭連合野というところで出てくるそうです。この思いをめぐらしている間に、今まで得た知識を組み合わせる作業が始まり、これが普通は「思考」と言っているものです。この思考を行って「ひらめき」が発生し、創造的なものが考え出されるというのです。従って、創造は偶然から出てくるものでなく、「目標を設定しなければ創造は絶対出てこない」と武田氏は話されています。
来年度は、社長さん方の「目標設定」のお手伝いを「将軍の日」を通して今まで以上にお手伝いしていきたいと思います。一緒に頑張りましょう。応援しています。
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