「将軍の日」「ワークショップ」再稼働!
道を行きかう人々も少しずつ増えはじめ、町にも活気が、戻りつつあります。そのような中、今月は当社でも2年半中止していた「将軍の日」を再開しました。丁度今回で95回目になります。「将軍の日」とは「社長の日」であり、社長自らが終日じっくり自社の5ケ年計画を立てる日です。そのアシストは当社のスタッフが付きっ切りで終日行います。「5年後の売上なんかわかるはずがない。」と計画を立てることに懐疑的な社長もおられますが、ここでの5年後の売上はあくまで「目標設定」です。将来を占ったり予測したりするものではありません。「先のことは神のみぞ知る」・・だからと言って「目標設定」をしないでその日暮らしの経営を続けることは、羅針盤を持たず、行き当たりばったりで航海に臨むようなものです。これはいわば難破するために航海に出るようなものです。
社長の仕事は大きく分けて三つあると、日本の経営コンサルタントの草分け的存在の一倉定先生は話されています。その中の一つが「経営計画」を立てることです。社長は社員と異なり、ざっくりで構わないが年単位で物事を考えられる人です。そして自らの会社の3年~5年後の姿をありありと描いている人です。わが社は3年~5年後何で飯を食べていくかを考えている人です。そしてそれを社員にしっかりと示せる人です。これはほんとに難しいことですから誰でも避けて通りたいところですが、避けては通れません。一般的に、企業は「利益」を出すことより「存続」することが難しいとよく言われます。そのことは創業100年以上の事業者が全事業者の1%~2%しか存在しない現実をみても納得できます。そしてこの老舗企業の共通点に「経営計画を立てている」ことが含まれていることを見ても、いかに「経営計画を立てる」ことが重要かわかります。
次に大事なことは、「社長はお客様を訪問せよ」ということです。何故なら社長以外には見つけられないお客様の潜在的な要求もあり、これが明らかにならない限り、そのお客様に対する正しいサービスはできないからです。その意味で社長は常にお客様を訪問しなければならないのです。
最後に大事な社長の仕事の一つは「環境を整えること」です。自社の環境をハード、ソフトの面から整理整頓して働きやすい環境を整備できるのは社長しかおりません。例えば倉庫の不良在庫品と思われる商品の処分などを決定できるのは社長だけです。倉庫係が勝手に処分できません。更に工場や現場の整理を行うことは生産性を大きく上げることにつながります。当社では「現場も経理もわかる事務所」を目指して生産性アップの「ワークショップ」を開催しています。これは座学だけではなく参加する社長、経営幹部の10名くらいで実際に現場に入りながら、現場改善をしていくものです。そのことで社長も幹部も意識が高まり幹部養成の場になっています。しかも大きく業績改善につながっています。皆さんも是非機会があれば取り組まれてはいかがでしょうか?現場の効率化だけでなく、人材育成と組織強化になります。自信を持ってお勧めします。