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2015年9月29日 (火)

100年企業に学ぶ・・事業承継とは?

   今月はセミナーの多い月だった。恒例のオーナーズセミナーに始まり、マイナンバーセミナー、中期五ヶ年計画を作成する「将軍の日」と続いた。特にマイナンバーセミナーには100名以上の参加があり関心の高さが伺えた。

いずれのセミナーも経営に欠かせない大変有意義な情報を提供できたと自負している。 「将軍の日」のセミナーで私が必ず話すことがある。

それは商品のライフサイクルについてである。どのような商品も「挑戦→成長→安定→成熟→衰退」をたどるということだ。

いつまでもヒット商品であり続けることはありえない。それは時代が変わると同時に、外部環境も内部環境も変わるからだ。

すなわちどのような商品でも安定的に利益を上げ続けることは不可能ということだ。ヒット商品にも必ず成熟、衰退が訪れる。

商品の衰退と運命を共にし、無くなった企業も数多い。

外部環境の変化の例としては、100円ライターの出現で消えたマッチメーカー、CDの出現で消えたレコード針メーカー、携帯電話の出現で消えたポケベルメーカーなど枚挙にいとまがない。

昨今ではフォルクスワーゲン社の不正事件や東芝の不正経理が話題になっているが、これは、組織が巨大化し、内部環境にヒビが入ってしまった結果である。 

世界的な名門企業とはいえ、予断は許されないのだ。

どちらの企業も、内部環境の変化に目を向けず、硬直化した組織を刷新していくことを怠った結果だと思う。

    このことは商品だけではなく、人間の一生にも当てはまる。特に人間は生身の肉体なのでこのサイクルからは抜け出せない。

だから私は、社長が元気なうちに後継者問題に早く取り組む必要があると考えるのだ。

また企業自体も当然このサイクルに当てはまるが、企業は生身ではないので、経営のやりかたではこのサイクルを長いものにすることができる。

現に、10年以内でなくなる会社もあれば1000年以上も続いている会社もあるのだ。

1996年に日本経済社が、新設法人8万社の行方を追った。その統計結果によると10年後には5%しか残っていなかったということだ。いかに存続し続けるということが難しいかは、この統計結果をみても一目瞭然だ。

100年以上続いた会社を老舗企業と言うが、日本には現在5万社~10万社ある。

200年以上になると3100社と激減し(しかし世界の200年以上の企業の60%を占める。)1000年以上となると数社と数えるほどしかない。

それでも世界全体でわずか12社しかないことを考えれば日本は凄いと思う。

   では、企業存続の秘訣は何だろうか?10月のオーナーズのテーマは「100年企業に学ぶ・・事業承継とは?」だ。

是非皆さんと一緒に企業の長生きの秘訣を考えていければと思う。

そして是非御社も100年企業の仲間入りを目指そうではありませんか?

2015年9月28日(月) 著 者   千葉 和彦

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