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2013年10月 1日 (火)

今企業に求められているもの

建国わずか237年のアメリカでデュポンは創業200年を超えている。

デュポンといえば、20年程前、東京の麻布で一部屋10億円というマンションに一人住まいされている方と研修で知り合い、食事に招待されたことを思い出した。その方はもう一部屋を所有されており、その部屋はデュポンという会社に社宅として月100万円で賃貸していると話されていた。そこに住んでいるのは日本支社の部長さんと聞かされ、何か凄い会社だなと思った記憶がある。

デュポンは、ナイロン、テフロン、ライクラなど、革新的な製品を次々と生み出した研究開発に強みを持った企業であることで有名だ。今日までデュポンが生き残った理由としては「会社が変化すべき時には、自らが進んで過去と決別するDNAを持っている。」(ホリデー会長)に表現されるように、変化を尊ぶ企業文化が醸成されてきたことだ。

日本にも200年以上生き残ってきた企業が約3100社あるが、いずれもその生き残りの原因の共通点は、伝統を守りながら、環境の変化に敏感で、過去の成功体験に拘らないところだ。

何故このような話をするかと言うと、今ほど企業に「革新と変化」が求められている時代はないからである。アベノミクスによるインフレへの導入政策は着々と進められているが、世はまだまだデフレ経済である。このデフレ経済は少なくても3年間は続くものと見られる。デフレ経済を前提にした経営計画はどう考えたら良いのだろうか?

例えば、同業種で年商約1億円、経常利益1000万と同じ規模のA社長、B社長が来期の経営計画を立てたとする。A社長は来期の売り上げ目標を1億1000万、経常利益1100万と立て、B社長は売り上げ目標15000万経常利益1500万と立てた。(もちろん緻密な行動計画に数字は根拠づけされたものである。)さて5年後成長しているのは、どちらだろうか?あなたが社長ならと言う立場でじっくり考えてほしい。

異論のある方も多いと思うが、正解はB社長の経営計画だ。何故ならA社長の経営計画はコストをかけない小さな「改善」に重点が置かれており時代の変化に対応しきれない恐れがあるからだ。

ところがB社長の経営計画は、かなり大胆だ。それを実現するためには、一旦旧制度を全部壊して新たに造るという思考を持たなければならないからだ。すなわちまさしく「変革への挑戦」が試される。かなり思い切った行動をとらなければならない。

そもそもインフレ経済とデフレ経済では戦略が違う。インフレ経済では、何だかんだ言っても金のある奴が強い。金がない中小企業が、一緒になって打って出るのは危険だ。むしろ大企業の戦略にうまく便乗する「便乗商法」くらいで丁度良い。すなわちコストをかけない「改善戦略」だ。しかし、デフレ経済ではこの「改善」だけでは生き残れない。大胆な「革新」が必要とされるのだ。

今は、一度全部壊して新たに造るというくらいの勇気が必要とされている時代であることを肝に銘じて戦略を練ろうではないか。応援してます。

2013年9月29日(日) 著 者   千葉 和彦

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