いよいよ「後継者塾」開催!
日本の経営者の平均年齢が約60歳になり、これからの10年間は経営承継ラッシュの時代です。「経営承継」を上手にできないところは、経営の根幹である「存続と発展」をも危うくすることになります。まずは現経営者、後継者の皆さんはこの点に関し、共通の危機感を持って望むことが重要です。
戦後、高度経済成長期に創業した経営者の第一回目の「経営承継ラッシュ」は約20年前に起こりました。その頃は、まだ日本経済も景気の良い時代でした。正直言いまして、誰が引き継いでも、苦労少なく「経営承継」ができた時代でした。
現在の経営環境は、平成3年頃のバブル崩壊後、下降線をたどり続け、私としてはもはや失われた20年とさえ感じています。今後、急激に景気が良くなることは予測しがたく、下降し続ける経済の中での厳しい経営が余儀なくされるでしょう。(現在も7割の法人が赤字です。)ですから、前回と同じような「経営承継」では、企業の存続も危ぶまれるのです。しっかりと経営について勉強した後継者しか、引き継げないといっても過言ではありません。
この厳しい経営環境下、勉強しない経営者は生き残れないのです。倒産、廃業に追い込まれている経営者の多くが「決算書」も読めず、「ドンブリ勘定」だったことを考えれば明白です。特に、最近、「次期社長は決まったものの、経営についてどのように教えたら良いかわからない。」とか「先代の後は継いだものの、決算書の見方も今ひとつわからない。銀行交渉の仕方もわからない。どこか教えてくれるところはないだろうか」などの嘆きが聞かれるようになりました。
私は会計事務所の社会的使命又は役割として、企業の存続、発展のために「後継者塾」を開催する必要があるのではと、考えるようになりました。そして、悩んでおられる後継者や経営者の皆様のお役に立ちたい一心で今回の「後継者塾」を企画しました。採算度外視の充実した内容になっていますので、本気で経営に取組もうとしておられる「経営者」及び「後継者」の方に参加してもらえればと思っています。一年間の長丁場ですので、開催する方も受講する方も「本気」で取組まなければ続きません。
企業は生身の人間と異なり、時代の流れに上手に乗ることで永遠に近い命を吹き込むことも夢ではありません。実際に100年、200年さらに1000年以上存続し続けている企業があります。創業100年以上の企業が約5万社とすると、日本の法人数からみると約2%の存続率です。創業200年以上となるとわずか3100社で0.1%の存続率になります。いかに企業が存続し続けていくことが難しいのかが理解できます。
老舗企業・・その秘訣は・・いずれも上手な経営承継にあり、その中でも「経営理念」という先代からの「思い」を後継者がしっかりと引き継いでいることでした。今回の後継者塾は、100年以上の老舗企業に残れる後継者の育成を目指したいと思います。
2010年1月吉日 著 者 千 葉 和 彦
(千葉会計事務所:千葉経営企画㈱:千葉和彦税理士事務所)
URL : http://chibakaikei.com/
携帯版URL:http://homepage1.nifty.com/chiba-kaikei/mobile/mobile.htm
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