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2009年10月31日 (土)

経営改善計画は地道な種まきから

 今月のオーナーズセミナーは、毎年恒例でTKCさんと共催の「経営革新セミナー」でした。30名の熱心な参加者のもと、主として「経営改善計画」について話を進めました。
 
 最近、社長さん方に会うと必ず質問されることがあります。それは「どこの業界の景気が良いのか?」ということです。
いつも一瞬、答えに窮してしまいます。最近、特に景気の良い業界が頭に浮かんでこないからです。どの業界もこの世界的な不況の影響で低迷しています。
ただその中でも「100年に一度の危機でも、必要な物は買わなければならないし、住むところは建てたり、修理しなければならないんだから、必ず仕事はあるんだよ。」と不景気の業界の中でも好業績をあげている社長がいることも事実です。
最近、実施している会社は少なくなりましたが、その会社は、今でも全社員引き連れて海外旅行です。

 その社長に言うには、景気の良い時に何故、同業者の社長さん達が種まきをしないのか不思議でならなかったそうです。
今仕事があるのは、その時の種まきが実ったからだと話しています。しかし、今まで、種まきをしていなかったことを悔やんでも仕方がありません。これからでも遅くはありません。すぐにでも種まきを開始しましょう。

 では「どうやって種まきすればいいのだ?」…それを考えるのが社長の仕事です。
社長が知恵を絞らないとダメです。何度も言いますが、社長の仕事の一番は「経営計画を立てることです。」
表現を変えれば5年後、10年後の自社をどこにもっていくのか、何で飯を食べる会社にするか…自社の将来をしっかり考え、方向性をしめすことです。
それを実現するために年間計画に落とし込み、毎月の行動計画をしっかり立て、実行していくことです。
その行動計画が、種まきです。
物を作れば売れる、物を並べれば売れる時代は、とうの昔に消え去りました。
少子高齢化の元、社会全体の需要は減る一方です。人々はほんとに必要な物、欲しい物しか買わなくなりました。
まずは、しっかりお客様のニーズを掴む必要があります。

 ではどうしたらお客様のニーズがつかめるのでしょうか?まずは、身近な方に聞いてみる…できればお客様にアンケートをとってみるということが重要です。アンケートをとってみると自分達の考えていたこととお客様の考えにギャップがあることがあります。
それが「気づき」と業務改善、経営戦略に繋がっていきます。ある有名な回転寿司の社長は、新鮮なネタを安く提供できれば問題はないと考えていましたが、アンケートの結果は「客が食べている時、パートさん相互の私語を謹んでほしい。」というものでした。
思い込みは危険です。まずは身近な顧客に聞いてみましょう。種まきは地道な一歩からです。

急に寒くなってきました。お身体ご自愛ください。…応援しています。

   2009年 10月 28日    著 者  千 葉 和 彦

 (千葉会計事務所:千葉経営企画㈱:千葉和彦税理士事務所)
    URL : http://chibakaikei.com/

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職員の休けい室:http://chiba-kaikei.cocolog-nifty.com/kyuukeisitu/

2009年10月 1日 (木)

保証人の地位は相続される。

 5年ほど前に、乳飲み子を抱えた30代の女性から相談を受けた。その方は2ヶ月ほど前に御主人を急に亡くされ、途方にくれていた。見ていても気の毒なほどのやつれようだった。
問題は、御主人に奥様の知らなかったかなりの借金があることだった。借金の中には、かなり高利なものも含まれていた。それを小さな子供を抱えながら返済し続けることは不可能なので、知り合いのアドバイスで相続放棄の手続きを取ろうと思っているとのことだった。
そこまでは、よくあることなので、「そのような方法で宜しいと思いますよ。」と答えた。すると彼女は、「実は主人の生命保険まで受け取れなくなるとこれからの生活に困るのです。虫が良すぎるかも知れませんが、保険だけ受け取ることはできないのでしょうか?」と質問してきた。私は即答で「大丈夫ですよ。生命保険金は受取人の固有の財産ですから、相続財産にはなりません。安心して受け取って、今後の生活の糧にしてください。」と答えた。

 これで一件落着かと思いきや問題はその後におきた。3年ほど経ったある日、その方からまた電話をいただいた。「先生、当時はお世話になりました。おかげさまで親子3人何とかがんばっています。ところで、先生、私の亡くなった主人の伯父の奥さんが血相を変えてのりこんできたんです。これから御相談にうかがっても宜しいでしょうか」
うーん…何やら弁護士さんの分野の話ではないかなと思いながら、「奥様、私も急には無理なので、もし宜しかったら電話で概要教えていただけませんか?」とたずねた。すると以下のような話をされた。
亡くなった御主人の伯父に当たる方が、甥である御主人の借金の保証人をしていて、その伯父もその御主人が亡くなった後すぐに亡くなり、その伯父の奥様に借金返済の請求が届いたということです。伯父さんには、借金もなかったため、遺族は、普通に相続を済ませていたそうです。

 しかし、問題は、家族の知らないところで甥の保証人になっていたことでした。甥の相続人が全員相続を放棄したため、その保証人の地位がそのまま伯父の相続人に引き継がれてしまっていたのです。
相続の放棄は相続の事実があったことを知ってから3ヶ月以内ですから、伯父の相続人が放棄することももはや不可能です。

 被相続人が債務保証していることを遺族が知るには、今回のようなことがないとわかりません。順調に支払いがされている間は、問題にもならないし、債務控除の対象にもならないからです。ある意味「保証人になる。」ことは「借金がある。」ことよりリスクが高いかも知れません。

 従って、債務の保証をしていることは、家族などにもきちんと伝えておく必要があります。
「俺は誰の保証もしていない」という社長さん…会社の借り入れの保証もこの中に入るのです。借金の額だけでなく、自分がいくらの金額の保証になっているかも日頃から意識していないといけません。
是非この機会に拾い出すことをお勧めします。

  2009年 9月28日  著 者  千 葉 和 彦
 
 (千葉会計事務所:千葉経営企画㈱:千葉和彦税理士事務所)
    URL : http://chibakaikei.com/

携帯版URL:http://homepage1.nifty.com/chiba-kaikei/mobile/mobile.htm

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