« 2006年8月 | トップページ | 2006年11月 »

2006年10月 2日 (月)

格好良い事業承継

 会社も人もこの世に生きとし生けるものすべてに共通の法則があります。
それは、生まれてから、あるいは創業してから常に変化しているということです。
決して一定のままでいることはありえません。

会社でいうなら、その会社も、その会社の所属する業界も、その会社で取り扱う商品や製品も一つの周期で回っています。それは、創業から成長へ、そして成熟から衰退への道です。
人の命は有限、会社は無限といわれますが、それも常に時代の環境に合わせて先手を打ってきた場合に限られています。そして会社の最終シナリオは4つに限られています。

  ①優秀な息子さんや娘婿さんがいて、その方々に株式を相続し、事業を引き継いでもらえる幸せなケースすなわち事業承継です。
  ②店頭公開です。しかしこれは、上位0.3%の超エリート企業で一般の中小企業には難しいことです。
  ③最近注目されているM&Aです。どこかの大手企業の傘下に入って創業社長はハッピーリタイアをします。
  ④上記いずれもできない時は、解散か倒産しか道はなくなります。

 上記4つのケースを冷静に見つめ自社の行く末を常に予測しなければなりません。私は、①の事業承継や③のM&Aが一番の理想と考えます。
しかし、そのためには、会社を元気にしておかなければなりません。
収益性が高い、技術力がある、従業員が優秀、良いお得意さんを持っている、資金力がある、信用があるなどの中で
何か一つでも特徴を持っていなければ難しいでしょう。

最近、業界そのものが構造的不況に落ちいっており、自社の努力だけでは限界がある場合があります。
そんな時、あきらめずに発想を変えて見てはいかがでしょうか?
まだ資金力のあるうちに、今後成長しそうな会社を購入されてはいかがでしょうか?
選択のポイントはやはり本業と相乗効果を生みそうな事業が良いと思います。

 又、優秀な中小企業で、息子や娘がいても後を継がないケースも増えています。
息子が将来の明確なビジョンと考えを持ち、経済的にも不自由なく、自分は経営者の器ではないと考えているときです。
幼い時から両親の苦労する姿を見て育ち、「あのような苦労はしたくない。」と思っているからです。
まだお子さんが小さくて「子どもに継がせたい。」と思ったら、「楽しく、格好良く」毎日の生活をおくり、日々の生活の中で
「さりげなく」親の仕事にあこがれを持たせることが大切です。

車も、場合によっては外車でもいいのではないでしょうか。
程度こそあれ背伸びは経営にも人の育成にも「現状とのギャップ」という力を与えますし、いつも身の丈では面白くないばかりか、足腰も鍛えられません。
税務上に問題があれば、個人でレンタル料を会社に払うか月極で定額を負担するなど適切な個人負担によって対応できます。
身の丈を超えた生活で励みになるならそれはそれで足腰強化になるでしょう。

とにかく「楽しく、格好良く」です。応援しています。

     2006年 9月29日  文 責

(千葉会計事務所:千葉経営企画㈱:千葉和彦税理士事務所)
   URL : http://homepage1.nifty.com/chiba-kaikei/index.html

携帯版URL:http://homepage1.nifty.com/chiba-kaikei/imode/imode.html

« 2006年8月 | トップページ | 2006年11月 »