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2006年8月 1日 (火)

小さな会杜の繁盛法…その2

 前回のエッセイで木越さんを紹介させていただきましたが、何をされている方かまだ御紹介していませんでした。
氏は、お箸を販売している方です。しかも、福井県小浜市という北陸の小さな町に、一店舗だけです。
しかし、一膳につき、何百円の箸を年間数億円も売るのです。月刊誌『商業界』で全国繁盛店14店舗の1つに選ぱれたのも当然です。

読者の皆さんは、わずか1店舗で、その売り上げを生み出す極意を早く知りたいのではないでしょうか?
私も知りたいと思いました。そこには、必ずや極意があるはずです。
何故なら、ただ店を開いているだけでは、この売り上げは、上げることができないからです。

当然、木越さんの店もはじめから、売れたわけではありません。しかも、お箸そのものが、
そもそもそんなに売れるものではありませんし、業界自体は、何十年も前から斜陽産業と言われ続けてきているのです。
木越さんも、いろいろ工夫をしますが、はじめた頃は、思ったように売れない日が続きます。

そんな時、氏は、滋賀県大津市の郊外にオープンして間もない叶匠壽庵(かのうしょうじゅあん)の「寿長生の郷(すないのさと)」を訪れました。
叶匠壽庵は和菓子日本一と言われているお店です。訪問するとお菓子屋さんと聞いていたのに、「お茶はいかがですか」と言われ驚き、薄暗い建物の長い通路を歩いていると、かすかにお香のかおりがします。
後ろから「いらっしゃいませ」の変わりに「ようこそお越しくださいました」と声をかけられドキッとし、やがて香ばしい匂いがして、明るい部屋に出ると、そこがお菓子の売り場になっていました。そこではお客様が争うように商品を買い求めていました。
氏はこの見事な演出に感心すると同時に、店で売られていた創業者の自伝『花雲水』という本を帰りの電車の中で貧るように読みました。

 結果、氏が出した結論は、「商品の出し惜しみと、商品を出すまでの過程で、いかにお客様の五感を心地よく刺激するか」ということです。氏は、早速、店を改造し、店内を暗くし、お香を焚き、普通の制服から作務衣に変え、近くの野から草花を摘み、ところどころに活けました。挨拶は「いらっしゃいませ」ではなく「ようこそお越しくださいました」と上品に変えました。まったく、叶匠壽庵のまねです。しかし、売り上げはみるみる伸ぴだしました。演出を変えただけで、毎月400万円の売上増になりました。

「な一んだ」そんなことかと思われる方も多いかもしれませんが、なかなかできるものではありません。我々は、せっかく良い講演を聞いたり、繁盛店を視察したりしても、「なるほど」と感心するだけで実行に移す人はごくわずかだからです。それもすぐ飽きて止めるというのが、大半ではないでしょうか。

氏の凄いところは、「すぐやる、すぐやめる、すぐ変える」ところです。
お客様のためになるのならすぐやる、売上につながらなかったらすぐやめる、新しいことを学んだらすぐ変える。この行動力こそが、極意です。我々も、氏を真似して、行き詰ったら、「まねてみる」から実行してみてはいかがでしょうか。それは、杜長の心がけひとつでできることですから。
そのほかの極意は、盛りだくさんありますが、氏の「臆病者の経営学」を参考にされればと思います。 2006/07/30

(千葉会計事務所:千葉経営企画㈱:千葉和彦税理士事務所)
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コメント

> 結果、氏が出した結論は、「商品の出し惜しみと、商品を出すまでの過程で、いかにお客様の五感を心地よく刺激するか」ということです。

「商品の出し惜しみ」とはどういうことでしょうか。
「商品の出し惜しみと、商品を出すまでの過程」がよく理解できません。
それは、創業者の自伝『花雲水』からの引用なのでしょうか。

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