経済格差と増税時代の幕開け
2006年はどのような年になるのでしょうか?例年のごとく予想が巷にあふれているようですが、私はあまり見ません。又、証券会社さんからも株の予想がよく流れてきますが、聞き流します。最近は株屋さんも諦めたようで、私に株を勧めません。決して株屋さんに意地悪をしているのではなく、自分で考え自分の責任で株も購入したいのです。そうすれば、下がって損をしても諦めがつきます。それがほんとの、自己責任だと思うからです。
さて2006年ですが、増税の幕開けは、私でなくてもどなたでも感じていることでしょう。
日本政府は、税収の10倍以上の約1000兆円の債務を抱えているのですから、税収を上げなければ、破産してしまうのは、小学生でもわかります。最近では古橋氏の「海外納税のすすめ」(総合法令)が人気を呼んでいますが、日本の将来を見越しての事と思います。
私も香港などへ行き、海外法人設立や口座の開設などお手伝いしていますが、海外の生保や定期預金は日本と比べて有利なものが多いようです。やはり、面倒くさがらず、自分で勉してこまめに対策している方にはかないません。5年~10年で大きな運用の差が出るのが歴然としています。航空運賃も格安で行ける今こそ海外も視野に入れてはいかがでしょうか。実行する前から諦めている方の何と多いことか…。
2006年は、あらゆる分野で格差が開く時代でもあるようです。大企業と中小企業、中央と地方、正社員とフリーターなどによる所得の格差など枚挙に暇ありません。一言でいえば、「貧富の差」の拡大でしょうか。大企業はより利益を出し、中央の土地は上昇し、六本木ヒルズ族は、20代、30代の若さにも関わらず、家賃100万円のマンションに涼しい顔で住むという現象でしょうか。しかし、ここで注意しなければならないのは、格差は、あくまでも「経済格差」です。本当の意味での「生活のゆとり」の格差ではありません。そして、その経済格差も怪しいものです。
バブルの時、株と土地に投資して、大儲けをし、贅沢三昧をした人たちは、今どのような生活をしているでしょうか。お金に色はないといいますが、やはり楽に儲けたお金はすぐに消える運命にあるようです。京セラの稲盛会長が、どんなに金融機関に進められても本業以外の土地、株等には一切投資しなかった話は有名です。その結果、バブルが崩壊してもビクともしなかったのです。すなわち、自分の置かれた環境に、感謝し、仕事を趣味にし、毎日楽しく働くことを、最優先すれぱ、経済格差など、どこ吹く風です。マスコミの報道に迷わされず、しっかりと根の張った自分のライフスタイルの確立こそ、2006年には求められるのではないでしょうか。
新年に新たな目標を掲げ、日々努力することに勝るものはありません。他人と比較せず、自分の生き方を、本物の生き方を来年も追及していこうではありませんか。
(千葉会計事務所:千葉経営企画㈱)
URL:http://homepage1.nifty.com/chiba-kaikei/index.html
« 社長の仕事は3つある | トップページ | 平成18年度税制改正大綱について »
「ビジネス」カテゴリの記事
- 新型コロナ後を見据えて、今こそ社員教育に取り組もう!(2020.07.02)
- 外国人技能実習生制度の活用(2018.03.03)
- そろそろ本気で事業承継を考えないと!(2017.08.30)
- 信託の活用について(2017.08.01)
- 「信託」を理解するコツは?(2017.07.06)
コメント