難聴にご用心-聞こえ方が変だと思ったらすぐに病院へ
近年難聴の人が増えているようです。その原因は加齢によるものとヘッドホン難聴やある時突然起こる突発性難聴などです。
1.突発性難聴が8年間で1.5倍に増加
突発性難聴はほとんどの場合、何の予兆もなく突然片方の耳が聴こえにくくなります。年齢に関係なくみられ、患者数が増えていることから注目されています。はっきりとした原因はわかっていませんが、患者の多くが発症前に疲労やストレスを感じていたという共通点があるようです。
2.必ず2週間以内に受診を!
突発性難聴になったら、その治療を一般的に発症から約2週間以内にしなくてはならないと言われており、1か月を過ぎると治る見込みが大幅に減るといいます。「聞こえ方がおかしい」と違和感を覚えたら、とにかく急いで耳鼻科で診察を受けましょう。
3.難聴の多くは自覚のないまま進行
携帯型音楽プレーヤーの普及でヘッドホン難聴(音響外傷)が増え加齢による難聴の自覚年齢も若くなっています。難聴の多くは自覚のないまま進行します。気づいた時には回復困難ということになりかねません。
4.聞こえ方をチェック
□テレビの音が大きすぎるよとよく言われる。
□話し声が大きいと言われることがある。
□会話をしている時に聞き返すことがよくある。
□声は聞こえるけれど何を言っているのか分かりづらいことがある。
□複数の人との集まりだと特に聞きづらい。
□呼びかけられても気づかないことがある。
※思い当たることがあれば、専門医による聞こえの測定を受けることをお勧めします。
5.普段から耳をいたわろう
聴力は20歳をピークに衰えはじめ、一般的に50歳を過ぎると急激に低下します。
聴力を維持するためにも、普段から耳をいたわる行動を心がけましょう。
1)ヘッドホンなどを使用する時の目安
音量…静かな室内でヘッドホンをしたまま会話ができる程度。
時間…1時間聞いたら休憩をとる。
2)ストレスをためず
十分な休息・睡眠をとる。
3)末梢神経の代謝を促す
ビタミンB群を積極的にとる。
(レバー・貝類・サンマ・大豆など)
4)鼻を強くかまない
片方ずつやさしくかむ。
モスキート音で耳年齢チェック
歳をとる毎に聞こえなくなる“モスキート音”を使って簡易に耳年齢をチェックできるサイトやアプリもあります。