年度経営計画の策定
年度経営計画の策定にはどの階層が関わるべきでしょうか。
年度経営計画の作成は、トップ層だけでなく幹部層、できれば全社員の関わりで作成すべきものです。
そのためには、経営計画策定に全社員が理解を持ち、興味を抱かせる必要があります。
そのひとつの手段として、経営計画に待遇改善や環境改善を盛り込むことがあり、それにより、社員自身がこれを達成するために自らが進んで策定することとなり、みんなの理解と合意の上で労働環境を変え、待遇を改善していくことが可能となります。これにより、会社に蔓延している「あきらめ風土」を払拭し、社員にとって魅力ある会社づくりに貢献させることが狙いです。
ところで、全員の参加でつくるとはいえ、おのずから役割の分担はあります。その役割は各階層で異なります。トップ層は経営ビジョンと方針、幹部は戦略の具体化、管理者・一般層は実行計画の策定ということです。
経営計画策定にあたって、社長の一番の役割は、社長補完者の協力を得ながら、自社の経営力を正しく把握するとともに、外部環境の動向を掴み、変化をチャンスと捉えて的確な戦略の
方向づけをすることです。
幹部層は、経営方針にそって戦略を練ることが求められます。
また、担当部門の政策や予算もつくることになりますが、それには自分の協力者である部門の補完者を参加させて、むしろ補完者を中心に立案させ、これを指導しながら部門計画をまとめることが必要です。
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