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2010年7月30日 (金)

減価償却費の重要性

 減価償却費というのは、経費の中で、唯一(厳密に言えば他にもありますが)、キャッシュの支出のない経費であります。

この特殊性から、決算時での処理はもちろん、経営計画、資金計画にも大きな影響を与えます。

例えば、借入の返済能力を算出する際は、「税引き後利益+減価償却費」、収支分岐点売上を算出する際は、「目標売上-変動費-固定費=(年間返済元金-減価償却費)÷0.6」といった具合に、一般の経費とは別枠で捉えることが多い科目です。

また、法人の決算時には、減価償却費は任意償却となっております。これは、決算で経費に計上しても、計上しなくても良いということです。

遠い昔は、銀行対策で赤字を回避するため、減価償却費を計上しないという小手先の対策をする会社もありましたが、今は、そんな古風な手法で銀行を騙せる時代ではありません。

もし、そういう状況の場合は、事前に、銀行に確認することをお勧めしますし、税法上の損得もあるので、担当の税理士もしくは担当者に確認することが重要です。

当事務所では、決算前に「決算シミュレーション」をご案内しておりますので、ぜひご活用ください。

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