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2011年8月 1日 (月)

◆◆震災とイノベーション(ドラッカーから学ぶ)◆◆vol.7

-ドラッカーから学ぶ-

 サッカー女子日本代表が見事にワールドカップという大舞台で優勝をしました。マスコミでも佐々木監督の指導方針について取り上げられておりますが、その監督の指導方針として「誠実さ」が重要と述べられておりました。

 私がその話を聞いたとき、一番に思いついたのが、昨年、大きく騒がれた「もしドラ」のドラッカーの言葉、そうです、「真摯さ」という言葉です。あらゆる指導者にはその気持ちが最も必要なのだと実感しました。

 さて、そのドラッカーは「企業の目的は顧客を創造する」ことと論じております。そして、そのためには「マーケィング(既にある欲求を理解し満足させる)」と「イノベーション(新しい欲求を創りだし満足させる)」が必要だとも述べております。そして、そのイノベーション(端的な意味は「革新」)に、一番必要な機会要素として「予期せぬ成功、失敗」そして「外部の予期せぬ変化」があると。

 今回の震災はまさしく、その「外部の予期せぬ変化」ではないでしょうか。現に、今回の震災で大きく売上を増加させている業種もありますし、阪神淡路大震災の被害額が10兆弱に対し、今回の大震災は17兆弱、一方、損害保険の支払いは前者が783億、後者は1兆を超えている現状を考えると、被災者の中には、被災前より現預金が増えている方々も多いと推測され、新たな顧客層を獲得するチャンスでもあると考えられます。と同時に、平常時にはないニーズもあるはずです。

 この様な大惨事を悲観的に捉えるだけではなく、イノベーションを興す、という位、前向きな経営者を私どもは精一杯応援していきたいと考えております。企業の原点に戻り、もう一回、「顧客を創造する=すべては顧客からスタートする」ことを第一に考えていきましょう。今は、その絶好の機会であると考えます。

 最後に、「もしドラ」映画版ではカットされておりましたが、やっとの思いで甲子園に出場した時のインタビューで、記者が生徒に対し「どんな野球をしたいですか?」という質問をしたのに対し、生徒は「あなたはどんな野球をしてもらいたいですか?」と答えました。これが全てのビジネスの出発点ではないでしょうか。

-低利資金調達のラストチャンス-

 7月の当社オーナーズセミナーでもお伝え致しましたが、今回の震災にあたり、様々な融資制度や保証制度が出ております。
 その中でも、日本政策金融公庫、商工中金の融資制度は、金利はもちろん、融資期間についても、運転資金15年、設備資金20年と、通常はあり得ない位の長期融資が可能な制度となっております。特に、商工中金の金利については、当初3年間1億円までは実質的に0.25%で調達することも可能な制度となっております。

 しかし、「貰えるなら良いけど、借りたら返さないと・・」という意見をよく耳にします。一般的には「良い借金」と「悪い借金」があり、その判断がまず必要となります。

 つまり、その借りた資金を「活きた資金」に出来るかが鍵なのです。また、震災により、本来の正常な運転資金を超える様な運転資金の借入をした場合は、その借入と同時に、返済負担軽減のため、固定費の圧縮や、既存借入の返済条件の変更等を検討する必要があります。

 当然、場合によっては、新規借入と条件変更を同時に申込する場合もあり得るでしょう。つまり、借入をするだけではなく、同時に経営改善にも注力する必要があるのです。

 最近では、「BCP」という言葉が紙面を賑わせております。これは事業継続計画と言い、災害が発生した場合でも、事業リスクをなるべく小さくするための計画を言います。中小企業庁では、BCPのポイントとして10のポイントを提示しておりますが、資金調達はその中の一部でしかありません。

 資金調達だけを見るのではなく、これからも余震が起きる可能性は十分にありますので、一度、社内でBCPを検討してみては如何でしょうか。

 最後に、日本政策金融公庫、商工中金の災害融資制度は今のところ、9/30までの実行が条件となりますので、資金調達をご検討する際は、早めの対応が必要です。

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