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2011年6月 1日 (水)

◆◆計画を立てる◆◆vol. 5

― 事業計画・行動計画を立てる ―

2011年度第一回目となる、経営者のための「中期5ヶ年計画」立案実践教室「将軍の日」が6/18(土)に開催されます。

 そもそも「5ヶ年計画を1日で完成させる」という神業の裏には、私たちサポーターも含めた、入念な事前準備が必要となります。昔の様に「夢や希望、やる気」“だけ”で計画を立案しても、ほとんど意味がありません。

もし、根拠なく「夢や希望、やる気」“だけ”で計画を立案した場合、その5ヶ年計画を単年度計画に落とし込みをし、単年度計画をアクションプランに落とし込む、そして、それを検証するという、いわゆるPDCAサイクルを実践する際に、現実とのギャップに面食らうのが目に見えるからです。

 金融機関においても、計画書には全て「根拠」があることが大前提です。

 笑い話ですが、ある企業に、将軍の日の事前準備のため、5ヶ年計画の素案を作成してもらった時のことです。立派な計画書がメールで送られて来て、「このまま補正もしなくて良いかな」と思う位、立派な計画書でした。

 私は、まず、それを印刷し、一つ一つ科目毎にチェックしていくと、何か不自然な点がチラホラ。よく見ていくと、計画値が全て端数まで計算されています。

 作成して頂いたのは、県内でも指折りの優秀な後継者の方でしたが、銀行員時代のアンテナが「ピーン!」と働きました。もう一度、メールを開き、添付されているエクセル(計画書)を開くと、そこには、年々、前年比で数%ずつ増加していくような計算式が、、、。「やっぱり・・・」という感じでしたが、これでは根拠ある計画書とは言えません。

 素案としてはもちろん十分ですが、入念な根拠ある補正が必要になります。これをお手伝いするのが、私たちサポーターの役目となります。

 そう言えば、ある銀行の頭取がゴルフをする時、こんなコース戦略を立てていることを聞いたことがあります。アベレージゴルファーの頭取は、PAR4 380ヤードのコース、ドライバーで200ヤードを飛ばします。次の2打目をどう攻めるかが問題です。

 ①もちろん3アイアンで180ヤードを狙う。②無難に6アイアンで150ヤードを飛ばし、次に30ヤードをアプローチする。大方、一般的にはこの2択でしょう。しかし、頭取は違います。ピッチングで90ヤードを2回打つそうです。アベレージゴルファーとは18ホールPAR72のホールを18打多い90前後で回るゴルファーです。

 つまり、各ホール+1打ですから、上記の場合、実質PAR5で回ることになります。①の場合、3アイアンはとても難しいクラブであり、アベレージゴルファーには180ヤードをオンさせることは至難の業です。②の場合、6アイアンは良いですが、残り30ヤードという距離感がとても難しい一打になります。

 それらのリスクを回避するために、ピッチングというミスの少ないクラブ、しかも、2打同じクラブで打つというプラスの材料を手にし、確実に3オン2パットで上がるそうです。実力的にアベレージゴルファーでありながら①を選択するということは「夢や希望、やる気」“だけ”で事業計画を立てるのと全く同じです。

 ①を選択するためには、まずは、練習で「実力」という「根拠」を積み重ねる必要があるのです。

― 「目標利益」と「必要利益」 ―

 「目標利益」と「必要利益」の違いを考えてみましょう。

 私がこの業界に来て気付いたことは、ほとんどの場合、「目標利益」の話しかなく、他社のセミナーでも言っていることは「目標利益」の話だけということです。

 しかし、「必要な利益」を考慮せずに「目標の利益」を決めて意味があるでしょうか?「目標の利益」は必ず「必要な利益」以上でなければ倒産します。

 「必要利益」とは簡単に言いますと「必要利益≧(年間返済額-減価償却費)÷(1-0.4)」で計算出来るという事は、何度もお伝えしております。

 ここで重要かつ難しいのは、「年間返済額」に入れる数値です。借入には、期間で言えば「短期借入」「長期借入」、資金使途(種類)で言えば「運転資金」「設備資金」、そして「赤字資金」もあります。

 これを判別出来なければ「必要な利益」は算出できません。この「必要利益」と最低限のCFを認識しておくのが前提ですが、昨今の状況下では、事業計画作成時に、忘れてはならない、大切なことがあります。

 それは「夢や希望」です。普段の私なら、「夢や希望なんていらない」と一蹴するでしょう。しかし、こんな状況だからこそ多めでも良いと思います。

 ある銀行の支店長が嘆いていたそうです。「みんなマイナス思考で、これでは貸せるもの貸せない」と。今の事業計画に大切なのは「夢や希望がありつつ、それに対し根拠がある事業計画」ではないでしょうか。

 「夢や希望」を叶えるために何をすべきか、それを実践するためにどうすれば良いのか、そのお手伝いをするのが我々の仕事であると考えます。

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