ロビン・ウィリアムズ 「ジャック」
映画俳優のロビン・ウィリアムズ氏が昨日亡くなったというニュースを見て衝撃を受けた。自殺とみられているようである。以前から鬱病と戦っていたらしく、残念ではあるが最悪の結末を迎えてしまった。ご冥福を祈るとともに、彼の主演映画で私が最も好きな映画である「ジャック」という作品を紹介させていただきたい。
この映画はロビン・ウィリアムズ演じるジャックという少年の成長を描いたものである。ジャックは普通の人間の4倍の速度で年を取るという病気で生まれた少年であり、小学生のころには見た目はすでに40歳になっていた。子供というのはある面で残酷であり、そんなジャックを同級生たちは化け物扱いしジャックはいつも一人ぼっちであった。
ある日少年たちが上級生とバスケットの試合をすることになり、まったく相手にならず敗れそうになるのだが、背が高いという理由だけでジャックをチームに入れることになる。最初はぎこちないジャックだが徐々に慣れ始め、上級生相手に次々とシュートを決め少年たちは逆転勝利を収める。その日を境にジャックとクラスメイトに友情が生まれ、ジャックはようやく楽しい学生生活を謳歌することになる。
しばらく経ち、将来の夢という題材で作文を書くことになるのだが、ジャックだけはなかなか作文を仕上げられない。最終的にジャックが書いたのはたった一言で 「生きたい・・・」 というものであった。このころからジャックは人よりも圧倒的に寿命が短いことを肌で感じるようになり、他にも恋愛など様々な悩みが重なり学校にも行かなくなってしまう。
そんなジャックを救おうと行動を起こしたのは、彼の友達である学校の子供たちであり、あの手この手を使って引きこもっていたジャックを外に出そうとする。その友達たちの想いが通じてジャックは再び学校に通うようになり、高校を卒業したところでこの映画は終わる。
私がこの映画を初めて見たのは小学か中学生のころだったと思うが、非常に感動したということは今でも鮮明に覚えている。ロビン・ウィリアムズ氏のことをよく知らないという方は、ぜひともこの映画を見て、彼が生きていたという証を心に刻んでほしい。
YU.O