木を植えた男 ジャン・ジオノ:作 フレデリック・バック:絵 寺岡襄:訳
ちょうど今オリンピックがまっ盛り、普段目にしないような競技に注目が集まっています。
新聞の放送予定を見ると、そのまたテレビではまず放送されないような競技が並んでいます。
テニスでさえ錦織選手の活躍がなければ放送されなかったかもしれません。
そんな人々が気付かないところでこつこつと努力したひとの話です。
時代は第1次大戦から第2次大戦のころのフランスの田舎が舞台。
旅に出た若者が、山奥の荒れた土地にある集落にたどり着きます。土地も荒れて生計をたてるのも難しいせいか、人々の心はすさんでいます。
そこで何故かもくもくと荒れ地に木を植え続けるある男に出会います。
何十年もかけ、荒れ地が森となり、人々が集うようになりと人の考え方や価値観までも変えてしまったように思えます。
この本は小学校の夏休みの課題図書(絵本)で、こどもに借りて読んでみました。
ひとに関心を持たれずに努力しているひとが希望をもてる一冊ではないでしょうか。
J.S