業績回復には個人消費が鍵 人手不足・物価高が重荷に
帝国データバンクはこのほど、「2025年度の業績見通しに関する企業の意識調査」の結果を公表した。
それによると、「増収増益」を見込む企業は全体の24.6%と、前回調査(2024年度見通し)から1.7ポイント減少、2年連続の低下となった。
一方で「減収減益」は21.2%と微増で、こちらも2年連続の増加。
2019年度の調査と似た傾向が見られ、企業先行きに対する慎重な姿勢が際立っている。
業種別では、情報サービス(36.4%)、化学品製造(34.7%)、飲食店(33.6%)などが「増収増益」の上位に並んだ。
AIやデジタル投資の進展、農作物の高値などが追い風となっている。
他方、「減収減益」が最も多かったのは再生資源卸売(31.7%)で、鉄鋼・非鉄、機械製造、建設など卸売・製造業の厳しさが目立った。
背景には、米中貿易摩擦の再燃や資源価格の変動、供給網の不安定化があると見られる。
上振れ要因では「個人消費の回復」が34.7%で最多となり、「所得の増加」「原油・素材価格の安定」などが続いた。
消費関連の項目が目立ち、国内市場の活性化が企業業績のカギとされる。
一方、下振れ要因では「人手不足の深刻化」(39.0%)が最多で、「物価の上昇(インフレ)」(35.1%)、「個人消費の低迷」(32.4%)が続いた。
「インフレ」は前回調査より10ポイント以上増加し、価格転嫁の難しさや節約志向が企業収益を圧迫している。
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