22年度税金のムダ遣い580億円 税金の徴収漏れ約2億4千万円
会計検査院は10月31日、2023年度決算検査報告を公表した。
これによると、各省庁や政府関係機関などの税金のムダ遣いや不正支出、経理処理の不適切などを指摘したのは345件、648億6218万円(334件分)だった。
前年度に比べ、指摘件数は1件増加。指摘金額では前年度の約580億円を大幅に上回った。
財務省に対しては、法令違反に当たる不当事項として、税金の徴収額の不足3億3602万円が指摘された。
検査の結果、65税務署において、納税者133人から税金を徴収するに当たり、徴収不足が137事項、3億3602万円(徴収過大はゼロ件)。
前年度は、55署において徴収不足が85事項、2億4085万円だったので、徴収不足は約7000万円増加したことになる。
昨年度、徴収過大は300万円だった。
徴収が過不足だった137事項を税目別にみると、「法人税」が52事項で徴収不足が1億4581万円と最も多く、以下、「申告所得税」29事項、同8200万円、「相続・贈与税」25事項、同4420万円、「消費税」23事項、同5242万円、「地方法人税」4事項、同548万円などだった。
これらの徴収過不足額については、会計検査院の指摘後、全て徴収決定・支払決定の処置がとられている。