上半期の輸入差止件数が過去最多 1日平均99件、4008点を差し止め
2024年上半期の全国の税関における偽ブランド品などの知的財産侵害物品の輸入差止件数が1万8153件で、前年同期と比べて16.2%増と2年連続で増加し、過去最多を更新したことを、財務省が公表した。
輸入差止点数は72万9549点で同5.6%増加し、2年連続で60万点を超えている。
これは、1日平均で99件、4008点の知的財産侵害物品の輸入を差し止めていることになる。
仕出国(地域)別にみると、輸入差止件数は、「中国」が1万4704件(構成比81.0%、前年同期比15.7%増)で、引き続き高水準にある。
次いで、「ベトナム」が1621件(前年同期比34.7%増)、「マレーシア」が566件(同1564.7%増)、「韓国」が488件(同46.5%増)。
輸入差止点数でも、「中国」が63万6977点(構成比87.3%、同0.8%増)と、件数、点数ともに中国を仕出しとするものの構成比が依然高くなっている。
知的財産別にみると、輸入差止件数は、偽ブランド品などの「商標権侵害物品」が1万7334件(構成比94.5%、前年同期比15.2%増)で引き続き大半を占め、次いで、偽キャラクターグッズなどの「著作権侵害物品」が685件(前年同期比82.2%増)。輸入差止点数についても、「商標権侵害物品」が25万8527点(構成比35.4%、同▲4.3%減)と最も多く、次いで「特許権侵害物品」が23万561点(同2681.9%増)と増加した。
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