事業再構築補助金 第3次は9021件が採択 早くも令和4年度の継続が決定的
11月30日、事業再構築補助金の第3回公募における採択結果が公表された。
応募総数は20,307件で、そのうち採択されたのは9,021件。採択率は約44%だった。
業種別の採択件数は、製造業(21.8%)、宿泊業・飲食サービス業(17.8%)、卸売業・小売業(17.7%)、建設業(9.3%)が頭ひとつ抜けているものの、これ以外は満遍なく採択されている状況だ。
また、第3次公募より新たに「最低賃金枠」が設けられ、375件が採択されている。
今年の10月1日より最低賃金が時給930円へと引き上げられたが、この最低賃金枠は、最低賃金引上げが困難な中小企業等の事業再構築を支援する、いわば特別枠だ。
ところで、同補助金のこれまでの応募総数は延べ46,288件で、採択件数は21,223件。
事実上、ものづくり補助金を超える大型補助金となった(令和元年度補正、令和2年度補正におけるものづくり補助金の総採択件数は17,978件)。採択率は約46%で、ものづくり補助金と、こちらはほぼ同水準である。
一躍人気の補助金となった事業再構築補助金だが、11月26日に令和3年度補正予算案が閣議決定され、令和4年度も引き続き継続される予定だ。
原油をはじめ世界的な原料高が続く中、多くの中小企業が苦境に立たされており、さらなる制度の拡充を期待したいところ。
同補助金の今後のスケジュールだが、年内は12月21日まで第4次公募の申請受付が行われており、第5回公募は令和4年1月中に開始される予定。
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