ちば会計

2024年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
無料ブログはココログ

« 20年の公示地価は5年連続上昇 全国的に広がる地価の回復傾向 | トップページ | 20年度税制改正が3月27日成立 未婚のひとり親への税制措置など »

2020年4月 3日 (金)

コロナショックなのに金価格が乱高下! 歴史的な需給逼迫で「安全資産」としての価値は?

 新型コロナウイルスのパンデミックは、金融市場を混乱に陥れた。こうした事態になると注目されるのが安全資産だ。

 

とりわけ金は、株価下落時に価格上昇しやすい。実際、新型コロナウイルスの脅威が大きくなり始めた2月末時点で、1グラム6,000円近くまで上昇。しかし、パンデミックの様相を呈してからは下落し、5,000円を割り込む瞬間も。不安心理が高まり現金化の流れが強まったことが要因と考えられる。

 

それが如実に表れているのが、恐怖指数とも呼ばれるVIX。20以上で「不安が高まった」とされるが、金価格が5,000円を割り込んだ3月18日には85.47をマーク。

 

リーマン・ショックに連鎖して起こった2008年10月の世界金融危機のときが89.53で、それ以外でもっとも高かったのは50台だから、まさにパニック状態だったことがわかる。

 

 一方、世界各国が出入国や移動制限を実施する中で、金を取り巻く状況は変わってきた。航空便が大幅に減少したことで、国際的な現物取引のルートがなくなり金の精製施設が閉鎖されてしまったのだ。

 

BMOキャピタル・マーケッツの金属デリバティブ取引責任者は「過去数十年、戦争や金融危機、自然災害でもなかった事態」とコメントしている。

 

 金の精製がストップすれば、自ずと金価格も上昇する。投資と考えれば買わない手はないが、裏を返せば高リスクな商品になってしまったことを意味する。

 

結局、「安全が保証される資産」はないということなのだ。「卵は一つのかごに盛るな」という投資の格言は、一層重みを増すことになるだろう。

 

 

 

 

« 20年の公示地価は5年連続上昇 全国的に広がる地価の回復傾向 | トップページ | 20年度税制改正が3月27日成立 未婚のひとり親への税制措置など »

市場創出・就職・人材」カテゴリの記事

国税・法案・申告・e-tax」カテゴリの記事

景気・世論・日本人」カテゴリの記事

生き方 社会」カテゴリの記事

株式・投資」カテゴリの記事

新型コロナウイルス感染症」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 20年の公示地価は5年連続上昇 全国的に広がる地価の回復傾向 | トップページ | 20年度税制改正が3月27日成立 未婚のひとり親への税制措置など »