フェデックスがビジネスコンテストを日本で初開催 スタートアップ支援の背景にある市場の変化とは?
世界3大物流企業の一角、フェデックス・エクスプレスが、日本で初めてビジネスコンテストを開催している(締切は4月14日)。
エントリー対象は「6カ月以上継続的に運営されている中小企業」。事実上、スタートアップ支援といえる内容だが、220以上の国と地域で国際輸送サービスを展開している超大企業が、なぜ小規模企業をサポートするのだろうか。
背景として注目したいのが、越境EC市場の成長だ。経済産業省は世界の越境EC市場は2020年までに毎年前年比20%以上伸びると予測。
日本では近年、リデザインした伝統工芸品を海外に展開する中小事業者が増えており、輸送需要を見込んでいると思われる。
海外輸送は品質保持が困難なのがネック。陶器などの壊れ物はパッキングに気を配っても破損リスクがある。また、ヘルスケア分野では国際共同治験のため採血した検体などを輸送するニーズも急増中だが、フェデックスは輸送トラック、積み替え施設、航空機のすべてで温度管理できるコールドチェーン輸送システムを完備。
国際物流では希少なドアツードアの配送を行っている。
さらに、貿易や海外対応の専門部署がない中小企業のために、輸送費見積りをするサポートデスクや運送書類作成や返品代行作業といったサポートも充実させている。
ミクロな部分まで本気で取り組むこうしたグローバル企業の経営姿勢には、学ぶべきポイントが数多くあるといえる。
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