寄付メインからマーケティングの場へと変化! クラウドファンディングの「新しいカタチ」とは
東日本大震災の復興支援で活用場面が増えた経緯から、「寄付サイト」としてのイメージが根強いクラウドファンディング。しかし、実はマーケティングツールとして有効であることが知られるようになってきた。
そうした事例を多く生んでいるのが、2013年8月にサービスを開始した「Makuake(マクアケ)」だ。産業支援に軸足を置いたクラウドファンディングを展開し、平均調達金額は200万円以上、1,000万円を超える成功事例は5年間で110件以上にのぼっている。
産業支援型のクラウドファンディングは、「お金を出すとモノや体験が得られる」というシンプルな仕組み。
チャレンジングな商品に対する反応も図れる。マクアケの場合、サイバーエージェントグループの強みを活かして商品プロモーションの場としても効果を発揮している。
目標金額に到達しないと資金が得られない「オール・オア・ナッシング方式」だけでなく、目標に届かなくても資金が得られる「オール・イン方式」を選べるのも大きい。
興味深いのは、中小・零細の事業者だけでなく大手企業の参画も進んでいる点。
社内プロジェクトをクラウドファンディングで展開し、大きな反響を得て人材や予算を獲得した例もあるという。金融機関も注目しており、調達金額に応じて融資額を決める銀行も出現しているほど。
もはやマーケティングだけでなく、ビジネスチャンスを広げる場として機能し始めているといえよう。
« 固定資産の「修繕費」と「資本的支出」 区分けは名目ではなく実質によって判断 | トップページ | 贈与時と譲渡時とで異なる路線価 譲渡は路線価を0.8で割り戻し算定 »
「ふるさと寄付金」カテゴリの記事
- ふるさと納税の寄附が過去最高に 約3489万件、金額は約6725億円(2021.08.17)
- ふるさと納税寄附額は7年ぶり減過度な返礼品競争に一定の歯止め(2020.08.27)
- ソフトバンクGを赤字に追い込んだ「ウィーワーク」が! 新たなビジネス創出の拠点となる?福井県も会員に!(2020.02.07)
- ふるさと納税、寄附額は過去最高 控除額は1.33倍の約3265億円に (2019.08.29)
- 寄付メインからマーケティングの場へと変化! クラウドファンディングの「新しいカタチ」とは(2018.09.03)
「市場創出・就職・人材」カテゴリの記事
- 民事上の個別労働紛争に係る相談 「いじめ等」が10年連続で最多(2022.08.05)
- 新型コロナで雇用調整の可能性 累計で13万7千事業所を超える(2022.07.19)
- 大学発ベンチャーは最多の3306社 「東京大学」が329社で最も多い(2022.06.15)
- 今夏のボーナスの見通しを発表 コロナ禍の影響は一巡し増加に(2022.05.23)
- 感染症対応休業支援金・給付金 対象休業期間を6月末まで延長(2022.04.22)
「生き方 社会」カテゴリの記事
- 民事上の個別労働紛争に係る相談 「いじめ等」が10年連続で最多(2022.08.05)
- 21年度査察、摘発件数は103件 告発分脱税総額は最少の61億円(2022.07.22)
- 新型コロナで雇用調整の可能性 累計で13万7千事業所を超える(2022.07.19)
- 21年労働災害、死亡者数は867人 死傷者数は1998年以降では最多(2022.07.05)
- 22年分路線価は7月1日に公表 注目される公示地価上昇の影響(2022.07.01)
« 固定資産の「修繕費」と「資本的支出」 区分けは名目ではなく実質によって判断 | トップページ | 贈与時と譲渡時とで異なる路線価 譲渡は路線価を0.8で割り戻し算定 »
コメント