「ポイント」で投資できる資産運用サービス! 低リスク・手軽さが金融商品のトレンドになるか
年金への不安や低金利の貯蓄を避けて資産運用を始める若年層が増えているが、他方で「リスクが怖い」「投資原資がない」という声も多い。若年層市場の開拓に各社が知恵を絞るなか、“究極”ともいえる低リスク商品が、注目を集める。
㈱クレディセゾンは2016年12月から、クレジットカードに付与するポイントで投資を体験できる「ポイント運用」サービスを開始。利用者は13万人に達する人気ぶりだ。
有効期限がない「永久不滅ポイント」も同社のウリだが、この永久不滅ポイントを擬似的に投資する。運用は「アクティブ」「バランス」「日本株(TOPIX)」「アメリカ株(VOO)」の4コースで「つみたて機能」もある。運用次第でポイントが増減し、換金もできないが、ポイントとしては実利になる。
ポイントは非課税扱いである点も人気の一因だろう。
ポイントを実際の投資の元本に使えるのがインヴァスト証券の「インヴァストカード」だ。㈱ジャックスと提携し、「日本初のポイント積立投資専用」と謳ったクレジットカードを発行した。還元率は1%で毎月換金も可能だが、ポイントを世界のETF(上場投資信託)に自動的に投資することで長期的には高い収益も狙えるという。
二つのサービスにも共通するのは、リスクを抑えつつ、「買い物のついでに」の感覚で資産運用が行える点。こうした気軽さが若年層向けの金融商品では“キーポイント”になりそうだ。
« 仮想通貨の補償金は雑所得で課税 非課税の損害賠償金には該当せず―国税庁 | トップページ | 有名企業も導入!“おもてなし”もAIの時代へ チャットボットサービスが生む新たな市場戦略 »
「市場創出・就職・人材」カテゴリの記事
- 改正高年齢雇用安定法が4月1日に施行 福利厚生やマネジメントの充実が必須に(2021.04.09)
- コロナ禍で事業転換を図る企業に 大切な「VRIO」の視点とは?(2021.03.22)
- 事業再構築補助金 補助率の高い 「緊急事態宣言特別枠」が新たに追加(2021.03.05)
- 新SNS「Clubhouse」がブームとなった背景は? 音声市場の現在地と、ビジネス活用の可能性(2021.02.13)
- テレワークの導入費用に注意! 「支給」、「貸与」で異なる課税(2021.01.18)
「生き方 社会」カテゴリの記事
- 改正高年齢雇用安定法が4月1日に施行 福利厚生やマネジメントの充実が必須に(2021.04.09)
- コロナ禍で事業転換を図る企業に 大切な「VRIO」の視点とは?(2021.03.22)
- 国民負担率は44.3%となる見通し 「潜在的な国民負担率」は56.5%(2021.03.15)
- テレワーク人口は2,000万人に迫るも減少傾向 マイナス面をカバーするカギは、やはり「デジタル」(2021.02.13)
- 政府が「フリーランス保護」を進める背景 業務委託の契約フロー見直しも必要に?(2021.01.22)
「株式・投資」カテゴリの記事
- コロナ禍でますます加速するロボアドの躍進 「固定報酬型」サービスの開始で価格競争も!?(2021.02.17)
- 日銀の資金循環に見る「投資」のハードルの高さ 利用者数を順調に伸ばすPFMは越えられるか?(2021.02.13)
- Kyashが大注目を浴びた年利1%の「残高利息」 急遽提供中止の理由に見るフィンテックの現在地(2020.12.26)
- 生保各社が評価軸の中心へシフト いま「ESG投資」が注目されるワケ(2020.11.26)
- 最大手の預かり資産は3,000億円を突破! 提携金融機関も急増する「ロボアド」の可能性(2020.10.29)
« 仮想通貨の補償金は雑所得で課税 非課税の損害賠償金には該当せず―国税庁 | トップページ | 有名企業も導入!“おもてなし”もAIの時代へ チャットボットサービスが生む新たな市場戦略 »
コメント