Yahoo! JAPANの人気広告枠は意外と低価格?!価格戦略から見えるマス・マーケティングの現在
約700億の月間ページビュー数を誇る人気ポータルサイト、Yahoo! Japan。
トップページを開くとすぐ目に入る位置の広告枠は「ブランドパネル」と呼ばれているが、実は10万円から出稿できることをご存じだろうか。
これにはカラクリがあって、「全国版」の場合は1週間1,250万円からとイメージどおりの価格なのだが、このほかに地方限定のプランがあり、表示する市区郡を指定することで、100分の1以下の価格で同じ広告枠を利用できるのだ。
位置情報活用の進歩で緻密なターゲティング広告が可能になったとも捉えられるが、裏を返せばマス・マーケティングの限界を示しているともいえる。
なぜなら、1週間で1,000万円の収入が見込める広告枠の価格を下げる理由がないからだ。Yahoo! Japanほど強い影響力を持つポータルサイトまでも広告を集めるために価格を下げざるを得ない今の状況が示す意味は重い。
広告といえば、従来は認知度の向上が主な目的だった。
だが、現在はいかにコンバージョン率(成果に結びついた割合)を上げるかが問われている。
データ分析が容易なデジタルマーケティングの台頭もあり、効率的なマーケティングを重視する傾向が強い。もちろん、テレビCMのようにマス・マーケティングが威力ある広告手法であることに変わりはないが、第一の選択肢ではなくなってきていることは確かではないだろうか。
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