ちば会計

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2018年4月11日 (水)

“ヒト”の管理を省力化して経営を効率化! 「ホラクラシー経営」のメリット・デメリット

 ヒト・モノ・カネという経営資源の3大要素の中で、ヒトのマネジメントを最重要と位置づけるのが経営の「王道」だが、そこを省力化する企業が増えている。
 
その手法が「ホラクラシー経営」だ。
 
上司・部下を定める役職を設けず、働く時間・場所を社員が自主的に決める。意思決定も社員各自に任され、効率的でスピード感のある経営ができる。
 
一言でいえば「ヒトを管理しない経営」だ。
 
 このホラクラシー経営を10年以上前から導入しているのが、不動産ソリューション事業を展開するダイヤモンドメディア社だ。
 
人事部はなく勤怠管理も行わない。採用はチームごとに行い、財務状況を含む社内データを社員に公開。社員のコミュニケーションはスラックやチャットワークといったビジネス向けSNSを主に利用する。給与は成果に応じたもので副業もOKだ。こうした経営が功を奏し、同社の売上高は2年連続で前年同期比2桁増を達成した。
 
 ただし、問題点もある。そもそも社員が自発的・能動的に課題解決できる人材でなければ成り立たないのだ。
 
既存の評価システムの企業がいきなり導入・転換するにはリスクが高く、社員個々の成果を評価しにくい業態に適しているかも未知数だ。
 
裏を返せば、社員個々の能力を最大限に発揮させることが効果的な業態に適している経営手法。それゆえ、ベンチャー企業などは検討に値する手法といえよう。
 
 

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