メンタルヘルス対策にも役立つ? 欧米で定着しつつある「サバティカル休暇」
今年の人事における重要なキーワードのひとつは「働き方改革」だろう。長時間労働や残業時間の是正が大きく注目されているが、休暇のあり方も俎上に載せるべきだろう。
一昔前に比べれば、休暇の日数自体は増えている。週休2日制は定着したといえる状況であり、ハッピーマンデー制度の導入で3連休も珍しくはなくなった。
とはいえ、仕事から完全に切り離された時間とは言い難い。また、スキルを高めたり自己研鑽のための時間に費やしたりするには明らかに足りない。
そこで注目したいのが「サバティカル休暇」だ。1カ月から1年程度の休暇がとれる制度で、欧米ではスタンダードになりつつある。
日本でも、勤続10年以上の正社員を対象に2~3カ月の休暇がとれるヤフーや、3年ごとに最大連続28日間休めるリクルートテクノロジーズなどが導入している。いずれも休暇中に手当が支給されるのが特徴だ。
リフレッシュやスキルアップの他に、メンタルヘルス対策にも効果を発揮する。
アメリカ心理学会発行の学術誌「Journal of Applied Psychology」に掲載された研究によれば、長期休暇をとった人はストレスが軽減されることが判明したという。
社員の幸福度を上げることで生産性の向上も期待でき、組織環境改善や介護離職対策として検討に値する制度ではないだろうか。
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