障害者スポーツチームを抱える 日立ソリューションズの取り組みとは?
昭和30~40年代に隆盛を誇った実業団(企業スポーツ)。しかし、バブル崩壊後は無駄な出費だからと撤退する企業が相次いだ。
その流れに逆らい、2004年に日本初の障害者実業団スキーチームを立ち上げたのが日立ソ
リューションズの前身にあたる日立システムアンドサービスである。
その目的は何だったのか。ポイントとなったのは同社の体制。組織の統合・合併を控えていたため、社員の一体感を醸成する必要があったのだ。
選手は従来の実業団と同様、業務にも携わる。仲間が世界の第一線で頑張る姿を応援することで、会社への帰属意識を高めることができるというわけだ。
実際、2006年トリノ、2010年バンクーバー、2014年ソチとパラリンピック3大会連続でメダルを獲得しており、その効果は計り知れない。
また、障害者スポーツチームを抱えたことで、同社のダイバーシティ経営に深みを加えることができた。経産省の「ダイバーシティ経営企業100選」にも選ばれている。
選手自身も社内のバリアフリー化など職場環境改善に関わっているほか、GPS技術を活用してクロスカントリーのコースをシミュレーションできるシステムを開発するなど、新たなソリューションの創造にも成功している。
金食い虫と言われがちな企業スポーツだが、上手に経営課題と噛み合わせれば想定以上の効果を生む可能性があることを、日立ソリューションズの取り組みから学べるのではないだろうか。
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