ROEが高い企業はやはり狙い目! 「攻めのIT経営銘柄」で見えた投資ポイント
経済産業省と東京証券取引所が共同で選定している「攻めのIT経営銘柄」。株式投資をするならばチェックしておきたい銘柄ではあるものの、結果だけ見ると有名企業ばかりで、その銘柄を狙うのは面白みに欠ける。
しかし、銘柄選定に用いられたアンケート調査結果を分析したところ、成長企業に不可欠な要素が見えてきた。その要素を満たす企業が「次の狙い目」といえるだろう。
では、どのような要素が必要なのだろうか。
アンケート調査結果から炙り出されたのは、ずばり「ROE(自己資本比率)」の高さだ。
ROEは、どの程度効率よく利益を稼いでいるかを示す指標。日本では、ROEが8%以上の水準になると、PBR(株価純資産倍率)との相関が強まる傾向にあり、株式市場で評価される。
アンケート調査結果によれば、「攻めのIT経営銘柄2017」に選定された企業のうち、3年平均のROEが8%以上の企業が65%を占めた。5~8%未満が29%、0~5%未満は6%で、0%未満の企業はなかった。
ちなみに、選定されなかった企業のうち、ROEが8%以上の企業は46%だったものの、5%未満が3割以上を占めている。
もちろん、株主資本が少ない場合などはROEが高くなるため、それだけを基準にはできない。しかし、ROEは利益の額ではなく、質を図る指標であるため、安定株で長期運用を狙う際は、ぜひ参考にしてみてほしい。
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