ちば会計

2024年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ

« ふるさと納税、住民税減収は1.8倍 大都市部から地方部への税流出鮮明 | トップページ | 国税の滞納残高は18年連続減少 前年度に比べ8.2%減の8971億円 »

2017年8月23日 (水)

営業赤字20億円が1年でV字回復! ソニーに切捨てられたVAIOの経営戦略

 VAIOといえば、国産PCでまばゆいほどの存在感を示していたブランド。独自のデザインと機能で一世を風靡していた。
 
しかし、リーマン・ショックなどの影響で徐々に失速。2014年に不採算事業として投資ファンドへ売却されたニュースには、ショックを受けた人も多いだろう。
 
その後、パソコン専業メーカーとして設立された初年度は、20億円近い営業赤字を出す。しかし、わずか1年後の2016年7月に営業黒字を達成。いったい、どんなマジックでV字回復を果たしたのだろうか。
 
 まず、ターゲットを完全に切り替えた。VAIOといえば個人用PCのイメージだが、BtoB向けに転換したのだ。さらに、EMS(電子機器の受託生産)もスタートさせたことで経営を安定させた。
 
これらの施策を可能にしたのは、社員の多くがもともとソニーの技術者だったからだ。
 
つまり、VAIOのブランドイメージよりも、確かなリソースを活かす戦略を選択したことが功を奏したのである。
 
 もちろん、マーケットの状況もしっかりと把握。スマートフォンやタブレットの普及で個人向けマーケットは大幅にシュリンクしているが、法人向けマーケットは堅調に推移しているため狙い目だったのである。
 
全盛期に培ったVAIOのイメージがプラスに働いている面もあるが、高い技術力と、それを活かせるフィールドを自ら切り拓いたことが驚きのV字回復を実現させた要因であることは間違いない。
 
 
 

« ふるさと納税、住民税減収は1.8倍 大都市部から地方部への税流出鮮明 | トップページ | 国税の滞納残高は18年連続減少 前年度に比べ8.2%減の8971億円 »

市場創出・就職・人材」カテゴリの記事

プライベートブランド(PB)」カテゴリの記事

企業」カテゴリの記事

景気・世論・日本人」カテゴリの記事

IT関連」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« ふるさと納税、住民税減収は1.8倍 大都市部から地方部への税流出鮮明 | トップページ | 国税の滞納残高は18年連続減少 前年度に比べ8.2%減の8971億円 »