メガネ販売大手のオンデーズ 勤務時間の完全禁煙を義務化
受動喫煙防止が世界的なトレンドとなっている現在、積極的な対策を進める民間企業が増えている。
多くが、従業員の健康をサポートする「健康経営」の観点を重視したものだが、生産性の向上に直結する施策を打ち出した企業が登場した。
その企業とは、メガネ販売大手の株式会社オンデーズ。休憩時間を含む勤務時間の禁煙を全社員に義務付けた。
メガネ販売は、視力検査やメガネの調整などで顧客に近づく機会が多いが、来店顧客の74%が「タバコのニオイや体臭、香水」にマイナスの印象があるとの結果が出たため、ドラスティックな施策を打ったというわけだ。
しかし、ドラスティックなやり方には反対意見がつきもの。休憩時間の喫煙も認めない方針に、喫煙者のスタッフから不満の声があがった。
そうした反対意見を抑え込んだのは、1日数箱を空にするほどヘビースモーカーだった社長が率先して禁煙したからだという。
また、タバコだけを槍玉に挙げるのではなく、社内服装規程に「ニオイへの配慮」という項目を追加し、香水の禁止と食後の歯みがきを奨励。
接客品質を向上させ、会社の利益アップにつなげるための施策だと打ち出したのが、功を奏したのだろう。
嗜好品であるだけに施策のさじ加減が難しい受動喫煙対策。オンデーズのように、業務に紐付けて展開させる手法は、他業種にも大きなヒントになるのではないだろうか。
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