三菱UFJ信託、ディープラーニング活用の個人向け投資ファンドを開始
AIは、今や資産運用の世界に欠かせない技術。
ロボットアドバイザーをはじめ、ヤフーがビッグデータを活用した投資ファンドを提供するなど、AIを活用したサービスが続々と登場している。
そこからさらに一歩進んだ形で三菱UFJ信託銀行によって提供が開始されたのが、ディープラーニング(深層学習)を活用した投資ファンド。
ディープラーニングとは、機械がさまざまな物事を理解するための学習方法。
ニューラルネットワークというアルゴリズムから発展して生まれたもので、情報を入れていくとそれに関連する情報についてもAIが判断できるようになる。
つまり、三菱UFJ信託の新たな投資ファンドは、ディープラーニングを活用することで、株価変動を予測することができるようになったというわけだ。
三菱UFJ信託は、為替の変動や株価の値動き、投資家心理に関する各種指標など、株式市場に影響を与えると想定される同社の全データを入力。
毎日蓄積されるデータを学習させることで、学習させない予測モデルに比べて、年率で約10%利回りが高くなったという。
判定結果は運営担当者に通知され、最終的な判断は人間の担当者に委ねている。
リーマン・ショックのように、予測傾向を大きく外れた変動を予測するのはAIでも難しいからであり、AIの強みである情報の蓄積と、経験豊富なファンドマネジャーならではのノウハウをうまく融合させた投資商品だと言える。
« 直系尊属からの暦年課税の財産贈与 20歳以上の受贈者は特例税率適用 | トップページ | 定借保証金の経済的利益の適正利率 2016年分は0.05%と過去最低記録 »
「市場創出・就職・人材」カテゴリの記事
- 改正高年齢雇用安定法が4月1日に施行 福利厚生やマネジメントの充実が必須に(2021.04.09)
- コロナ禍で事業転換を図る企業に 大切な「VRIO」の視点とは?(2021.03.22)
- 事業再構築補助金 補助率の高い 「緊急事態宣言特別枠」が新たに追加(2021.03.05)
- 新SNS「Clubhouse」がブームとなった背景は? 音声市場の現在地と、ビジネス活用の可能性(2021.02.13)
- テレワークの導入費用に注意! 「支給」、「貸与」で異なる課税(2021.01.18)
「企業」カテゴリの記事
- 2021年度税制改正関連法が成立 住宅ローン控除の特例の延長など(2021.04.09)
- 改正高年齢雇用安定法が4月1日に施行 福利厚生やマネジメントの充実が必須に(2021.04.09)
- コロナ禍で事業転換を図る企業に 大切な「VRIO」の視点とは?(2021.03.22)
- 経産省「健康経営銘柄2021」を公表 データを活用した取り組みがトレンドに(2021.03.15)
- 事業再構築補助金 補助率の高い 「緊急事態宣言特別枠」が新たに追加(2021.03.05)
「生き方 社会」カテゴリの記事
- 改正高年齢雇用安定法が4月1日に施行 福利厚生やマネジメントの充実が必須に(2021.04.09)
- コロナ禍で事業転換を図る企業に 大切な「VRIO」の視点とは?(2021.03.22)
- 国民負担率は44.3%となる見通し 「潜在的な国民負担率」は56.5%(2021.03.15)
- テレワーク人口は2,000万人に迫るも減少傾向 マイナス面をカバーするカギは、やはり「デジタル」(2021.02.13)
- 政府が「フリーランス保護」を進める背景 業務委託の契約フロー見直しも必要に?(2021.01.22)
「電子化・スキャナ保存・電子帳簿」カテゴリの記事
- 10月以降年末調整手続きの電子化 勤務先のメリットを挙げてPR(2020.07.28)
- 相続税の電子申告、10月から開始 現在22種類の帳票の提出が可能(2019.10.21)
- 飲食店事業者の軽減税率への対応 準備は1位「レジ等の更新・改修」(2019.09.25)
- 軽減税率対応レジの補助金の要件 9月末までに契約完了すれば対象(2019.09.21)
- じわじわと浸透するキャッシュレス決済 「スマホ決済」「クレカなし」が今後の軸に?(2019.07.24)
「株式・投資」カテゴリの記事
- コロナ禍でますます加速するロボアドの躍進 「固定報酬型」サービスの開始で価格競争も!?(2021.02.17)
- 日銀の資金循環に見る「投資」のハードルの高さ 利用者数を順調に伸ばすPFMは越えられるか?(2021.02.13)
- Kyashが大注目を浴びた年利1%の「残高利息」 急遽提供中止の理由に見るフィンテックの現在地(2020.12.26)
- 生保各社が評価軸の中心へシフト いま「ESG投資」が注目されるワケ(2020.11.26)
- 最大手の預かり資産は3,000億円を突破! 提携金融機関も急増する「ロボアド」の可能性(2020.10.29)
「IT関連」カテゴリの記事
- コロナ禍で事業転換を図る企業に 大切な「VRIO」の視点とは?(2021.03.22)
- コロナ禍でますます加速するロボアドの躍進 「固定報酬型」サービスの開始で価格競争も!?(2021.02.17)
- テレワーク人口は2,000万人に迫るも減少傾向 マイナス面をカバーするカギは、やはり「デジタル」(2021.02.13)
- 新SNS「Clubhouse」がブームとなった背景は? 音声市場の現在地と、ビジネス活用の可能性(2021.02.13)
- テレワークの導入費用に注意! 「支給」、「貸与」で異なる課税(2021.01.18)
« 直系尊属からの暦年課税の財産贈与 20歳以上の受贈者は特例税率適用 | トップページ | 定借保証金の経済的利益の適正利率 2016年分は0.05%と過去最低記録 »
コメント