毎年1億円以上の赤字からV字回復! 「ひらかたパーク」の戦略とは?
今も昔も、遊園地はレジャーの代表格。定期的に新しいアトラクションを導入するなど、大規模な設備投資が必要なため、潤沢な資本が必要な事業だと思われがちだ。
実際、近年は多くの遊園地が経営難により閉園に追い込まれている。
ところが、10年以上も大型の設備投資をせず、売上をV字回復させた遊園地がある。
それが、大阪にある「ひらかたパーク」。2008年までは年間1億円前後の赤字を毎年計上していたが、ここにきてV字回復。4年連続で年間来園者数を増加させ、昨年度、今年度は2年連続で100万人を突破している。
大型の設備投資をすることもなく、なぜ来園者数を増加させることができたのだろうか。人気のアトラクションを見れば、その秘密がわかる。
たとえば、「ジャイアントドロップメテオ」。よくある垂直落下型の絶叫系アトラクションだが、2014年に「園長」となったV6の岡田准一さんの目をプリントした「兄さんアイマスク」で目隠しをさせ「目隠しライド」と企画。
さらに「おま」以外の叫び声を禁止にした「おまライド」という企画を行うことで、エンタメ性を追加したのだ。
ほかにも、工夫を凝らした企画やCMで話題の「ひらかたパーク」。広告会社に任せず、すべて社員が決めているのもコスト削減につながった。
旧来の装置産業から脱却し、エンターテインメント産業へと生まれ変わったプロセスは、他のビジネスでも学ぶべき点があるのではないだろうか。
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