米菓で埼玉一を誇る4C経営とは 三州製菓の評判は「女性パワー」
埼玉県春日部市にある県内一位の高級米菓の三州製菓の評判は、企業体質を喩えると「鯨のように、どこを取っても無駄がない」と評される「小さな大企業」(従業員240名、うち女性170名―女性管理職23%)だ。
子育て両立支援、正社員登用制度、ノー残業デー設置、商品のトレーサビリティシステム採用(米菓初)、パート社員も含め性別関係なしの実力主義―これらが効果的に共鳴し経営は27年連続の営業黒字を続行中だ。
その原動力は3C(コミュニケーション=情報・意思伝達、クリエイティビテイ=創造性、コラボレーション=協力)を実現する様々な人事制度(人材活用戦略)にある。これを継続(コンティニュー)して4Cだ。
同社は4Cを分りやすく現場に取り入れてきた。「一人一研究」(事業計画として全従業員が毎年テーマを決め発表会を行う)、「一人三役」(各自が担当以外に3つ以上の仕事を覚える)、「一日一善運動」(朝礼時に他人がした良いことを発表しあう)などの形で定着した。一つ一つがバラバラに動くのではなく有機的に連結する。
職場改善運動は日本のお家芸。提案制度が効果を上げた1970年代から90年代以降のトヨタカンバン方式まで連なる伝統的な手法。同社の仕組みは普遍的なもので個々の能力向上を促し全社員が協力しあって結実する集団力がパワーの源だ。
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