入社3ヵ月、3年離職を防ぐ策は? 新人はウエットな人間関係求める
売り手市場だった2016年度就職戦線。4月からが本番。人事部は今後、新人の定着率に悩む。本音は「入社3ヶ月、3年以内に離職30%」を防ぎたい。好景気時の採用活動は「採用よりも定着策が難しい」とされるからだ。
入社3ヵ月後の意識調査は就職支援サイトのマイナビ(東京都)が行っていて、今年が4回目。調査は、2015年入社の同社実施の「新入社員研修フォローアップ講座」に参加した各企業の新入社員1,382名にアンケートを実施したもの。
2015年も景気上昇機運だったから2016年にも直結するデータは客観的といえる。
調査結果の主な特徴は▽この会社に入社してよかった』と思ったことがあるか、では89.3%が「ある(前年比1.4pt減)」―『それはどんな時か』の1位は「上司・先輩に恵まれたと感じた時(49.5%)
▽ 社会人生活が「想像よりも厳しくなかった」が前年比6.4pt増の35.6%。
▽「会社に求めること」の上位は「給料」「福利厚生」の充実など実利志向増加。
▽「社内にロールモデルがいる」と約8割が回答。一方「OJTトレーナーがいる」は面談頻度が少ないせいか調査以来最も低い。
この結果を今年に生かすなら、今年の新人の願いは「仕事を早く覚えるために人間性のある職場づくり」。上司・先輩―ロールモデルが鍵かも。
ただし実利志向増でドライ派かと思うとウエットな人間関係も求めている。
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