JR東、「B-1グランプリ食堂」常設 駅ナカ過熱、私鉄は住民サービス提供
首都圏の鉄道各社の駅ナカビジネスが一段と過熱してきた。
鉄道本業外でもっとも力を入れているのは遊休施設を有効活用したいJR。私鉄も沿線住民に対して施設を利用した英会話教室や健康相談室のような様々なサービスに活路を見出す駅ナカ事業を始めた。
鉄道は本業の運輸事業の旅客者先細り、レジャー、不動産(沿線再開発)の伸び悩み等々、景気動向―人口減に敏感に対応してきた。
駅ナカ事業の中心はテナント・小売業だが、JR東日本のようにキヨスク(ホーム売店)をコンビニ化する外部委託型も鮮明化している。
この夏にJR東日本が秋葉原駅に近い高架下に「B-1グランプリ食堂」を開業して同社の事業枠を拡大した。
B-1グランプリといえば「ご当地グルメ」の仕掛けで八戸市や富士宮市などの郷土料理を、あえてB級グルメと称しこれを逆手に「町おこしの祭典」を全国に定着させた有名イベント。
秋葉原ではキッチンカーを並べてイベントの臨場感を演出、14店の「常設店」を出し駅ナカファンを驚かせた。
これは地主JRと店子B―1がコラボした挑戦だ。B―1グランプリの母体である一般社団法人・愛Bリーグ本部(70団体)の足跡をみると、常設店(メニューは固定しない)は初の試み。
さらに富士宮やきそばでは地域貢献型の電子マネーも発行するまで成長した。「地方創生」にも通じるグルメの旅を成功させてほしい。
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