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2015年9月30日 (水)

訪日客ビジネス活況、異業種呼びこむ 1800万人市場 外貨決済、翻訳サービス

 インバウンド(訪日外国人)を対象のビジネスのすそ野が広がっている。特にホテルや土産物店などに外国人向けのサービスを提供するIT企業や人材派遣会社などが存在感を増している。

  

この2業種はツーリズム世界では「縁の下の力持ち」的な役割だった。今、外国人旅行者の急増に伴い、ビジネスチャンスが大きく広がり異業種が目白押し。9月下旬、東京ビッグサイトで開かれた旅行業の見本市「ツーリズムEXPO(エキスポ)ジャパン」をのぞくと満杯。

  

会場では「インバウンド需要の取込みにご一緒させてください!」とIT企業の社員たちが声を張り上げる。相手は旅行会社や自治体、宿泊施設などだ。

  

 ツーリズムEXPOジャパンは昨年、国内旅行と海外旅行のイベントが統合され、今回が2回目で活況ぶりが直に伝わる。

  

出展ブースには120カ国の外貨での支払いを決済する端末機や免税手続きが簡単にできるシステムの最新鋭機が並ぶ。人材派遣業関係では外国語が話せる高齢者の派遣サービス、店頭のタブレット端末を使って外国語を翻訳するサービスなどを手がける様々な企業が出展している。

  

  IT企業などでつくる「ジャパンショッピングツーリズム協会」は「今インバウンド市場に出なければ取り残されるという危機感がある」という。外国人が通年で1,800万人を超えそうで2,000万人見込む東京五輪も夢ではない。

  

 

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