2014年ヒット商品、再生・回帰・進化型 ~2015年の予想は未来創造型に熱い視線~
流通や小売、市場動向の専門紙、日経MJが毎年恒例のヒット商品番付(2014年)を発表、合わせて2015年のヒット商品予想も行った。
14年のヒットは大流行のオリジナル商品に欠けた1年だった。トップの「インバウンド(訪日外国人)消費」はまさにそれで、円安で外国人客が過去最高を記録した。この他の上位には「妖怪ウオッチ」「アナと雪の女王」「ハリー・ポッター」が座った。旅行・ゲーム・アニメ・エンターテイメントと海外コンテンツが目立つ。同紙はこの現象を「ボーダー」(越境)と表現して、錦織圭や羽生結弦のスポーツ選手の海外活躍も上位に選んだ。
しかしランクインした商品やコンテンツを見比べると、ボーダーよりは再生や回帰の進化型が当てはまりそう。例えば乗用車の「デミオ」はディーゼルエンジン車で復活、「ハスラー」は軽でありながら多目的スポーツ車に再生、付加価値を高め進化した。「ふるさと納税」や「観光列車」は故郷回帰だ。「Wゼロ」は新型発泡酒だが、ビール業界は増税の貢献頭。来年度から発泡酒やビールの酒税が見直され儲けが泡と消えないか心配だ。サントリーの大型買収も話題になった。
15年ヒットは未来創造型。まず家庭から産業までのヒト型ロボットが進化し電池車実用化、アップルウオッチと続く。北陸新幹線開通と旅行客増。中京・関西地区にはショッピングモールが開業する。眼が回りそうだ。
« 依然として生活保障に不安意識 高い 「生活を切りつめても私的準備必要」 | トップページ | 消費増税2017年4月へ1年半延期 ~2015年度税制改正へも大きな影響~ »
「生き方 社会」カテゴリの記事
- 企業数・営業収入・法人税が過去最高 国税庁 令和5年度会社標本調査(2025.05.22)
- 労働力調査 失業率改善・就業者増 女性と高齢者の就業が拡大(2025.05.20)
- 業績回復には個人消費が鍵 人手不足・物価高が重荷に(2025.05.12)
- 内閣府調査 今後3年間の設備投資 企業の75.8%が増加を計画(2025.04.04)
- 家庭生活での男女の平等感 およそ6割が「男性優遇」を実感(2025.03.26)
« 依然として生活保障に不安意識 高い 「生活を切りつめても私的準備必要」 | トップページ | 消費増税2017年4月へ1年半延期 ~2015年度税制改正へも大きな影響~ »
コメント