ちば会計

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2014年12月10日 (水)

2014年ヒット商品、再生・回帰・進化型 ~2015年の予想は未来創造型に熱い視線~

 流通や小売、市場動向の専門紙、日経MJが毎年恒例のヒット商品番付(2014年)を発表、合わせて2015年のヒット商品予想も行った。

 14年のヒットは大流行のオリジナル商品に欠けた1年だった。トップの「インバウンド(訪日外国人)消費」はまさにそれで、円安で外国人客が過去最高を記録した。この他の上位には「妖怪ウオッチ」「アナと雪の女王」「ハリー・ポッター」が座った。旅行・ゲーム・アニメ・エンターテイメントと海外コンテンツが目立つ。同紙はこの現象を「ボーダー」(越境)と表現して、錦織圭や羽生結弦のスポーツ選手の海外活躍も上位に選んだ。

 しかしランクインした商品やコンテンツを見比べると、ボーダーよりは再生や回帰の進化型が当てはまりそう。例えば乗用車の「デミオ」はディーゼルエンジン車で復活、「ハスラー」は軽でありながら多目的スポーツ車に再生、付加価値を高め進化した。「ふるさと納税」や「観光列車」は故郷回帰だ。「Wゼロ」は新型発泡酒だが、ビール業界は増税の貢献頭。来年度から発泡酒やビールの酒税が見直され儲けが泡と消えないか心配だ。サントリーの大型買収も話題になった。

 15年ヒットは未来創造型。まず家庭から産業までのヒト型ロボットが進化し電池車実用化、アップルウオッチと続く。北陸新幹線開通と旅行客増。中京・関西地区にはショッピングモールが開業する。眼が回りそうだ。

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