明確な経営理念が成功への支柱 ~「強い中堅企業」の共通項目は?~
日本の中堅企業の競争力向上を目的に発足した中堅企業研究会は、その研究成果をまとめた報告書「強い中堅企業のかたち 中堅企業研究会レポート2014」を公表した。
この報告書は製造業からサービス業まで広く中堅企業を取り巻く課題と可能性について調査結果をまとめたもの。成功している中堅企業の事例研究を行いそれぞれの成功要因を徹底的に検証して、その競争力の源泉を探った。
今回は10社強への実態調査だったが、経営者や社員にインタビューして共通点を探ったのが特徴。その結果、強い中堅企業は「明確な経営理念を継承している」。その経営理念を中心に据え社員や顧客、利益を考える新型の「ミッションコアの経営(「経営理念を中核とした会社のかたち」の意)、または「経営理念を社員が共有する」など老舗企業と似た経営スタイルを持つことがわかった。座長の磯辺慶大教授は「経営理念の浸透には時間がかかる。国などの支援は成果を急ぐべきではない」と強調する。
事例研究はモデルケースとしてタニタ、ライフネット生命保険、中央タクシー(長野市)、マキオが運営するA-Z(小売・鹿児島県)の経営について検討した。成功要因の検討はスルガ銀行(沼津市)、アンデルセン(食品・広島市)、エアウィーヴ(寝具・大府市)など様々な業種の中堅企業8社について経営理念や事業の定義、顧客との関係などを分析した。
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