中小のユニークな制度目立つ ~厚労省 キャリア支援企業表彰~
厚生労働省が毎年秋に表彰しているキャリア支援企業が発表され、全国58の企業などの応募から10法人が選定された。業種も従業員規模も様々で、特に大企業に交じって中小企業のキャリア支援企業のユニークな制度が目立った。
中小企業は千代田設備(新潟市中央区、設備工事業、従業員数220人)、ホテルさかえや(長野県下高井郡山ノ内町、旅館、従業員数28人)、東北テクトロン(長野県茅野市、製造業、従業員数120人)、共栄資源管理センター小郡(福岡県小郡市、一般廃棄物処理業、従業員数36人)が選ばれた。共通項は「社内研修制度」の充実である。
従業員のキャリア形成は職業生涯の長期化、産業構造の変化などを背景に、働く人が自らの能力を高め、希望するキャリア(職業経歴・働き方)を形成していくことが重要となっている。
こうした背景を受け、厚労省では平成24年度から、従業員のキャリア形成を積極的に支援して他の模範となる企業を讃え、その取組を広く周知・普及させることを目的として表彰制度を設け11 月に表彰している。10 社は従業員のキャリア目標設定を支援するとともに、さまざまな職業能力開発の機会、キャリア形成につながる働き方の提供などで優れた取組を実施しており、これらが高く評価された。中でもキャリア名簿(共栄資源管理センター小郡)は企業規模や業種を問わず目標設定と自主管理の目的を叶えそうな優れものだ。
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