経産省・東証「健康経営銘柄」を公表 ~魅力ある企業として投資家に紹介~
世界の男子テニス界では今、錦織(にしこり)選手株が急上昇中だ。株は株でも株式市場の「錦織銘柄」関連株も右肩上がり。彼のスポンサーのメインはユニクロと日清食品。4大テニス大会を独占放映するWOWOW(有料衛星放送・東証一部)も受信契約人数が直接収入に響く。9月以降、契約者数が急増し通常期の3倍くらいもあり、一説には一か月で2000人を超えたという。9月末には株価が4880円と年初来の高値を更新した。真っ赤なユニクロ・ロゴもPR起用の人選に成功、彼に1億円を贈呈した。
日清食品も世界戦略拡大へまた前進した。錦織活躍を組まなかったNHK。視聴者から手抜き公共放送と猛抗議されて、急きょWOWOWから録画を買って放映したが、後の祭り。
「銘柄」現象は役所にも伝染した。経済産業省は全上場企業(東証外も含む)の「健康経営銘柄」を選定する。従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取組んでいる企業を、同省と東証が共同で選定し、魅力ある企業として選定結果を来年3月ごろ公表する。すでに「なでしこ銘柄」があり、武田亜薬品やブリチ゛ストンが代表的銘柄で先行している。
しかし「健康経営」企業を推奨するというが、即株価や企業イメージに連動するとは思えない。まして好感企業とは市場が判断するもの。「健康産業ならタニタ」という名前だけで買いたくなるような知恵が、役所にも欲しい。
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