30歳代、50歳代の男女、資産に不満 ~内閣府調査 生活ぶりは「横ばい」~
内閣府が定期的に行う「国民生活に関する世論調査」は、個人の生活の満足度を、満足と不満足に分けて、性別・年齢別に指数で表す、非常に分かりやすい調査。「今後の生活で何に力を入れるか」の質問では「所得・収入を伸ばす」(34.3%)、「資産・貯蓄に励む」(33.4%)が高く、2.0ポイントと3.0ポイント伸びて過去最高になった。しかし細かく見ると性別・年齢差で明暗が分かれている。特に男女とも壮年層に不満が強い。
<所得・収入>に対する満足度を性別では、「満足」とする者の割合は女性が高く、「不満」の割合は男性で高くなっている。
年齢別では「不満」の割合は60歳代で高い。
性・年齢別に見ると「満足」の割合は女性の20歳代、70歳以上で高い。60歳代男性で「不満」が高いのは仕事や年金への不安が主因か。
次に<資産・貯蓄>に対する満足度を年齢別に見ると「満足」の割合は60歳代、70歳以上で、「不満」の割合は30歳代、50歳代で高い。
これを性・年齢別に見ると、「満足」の割合は男性の70歳以上、女性の60歳代、70歳以上で、「不満」の割合は男性の30歳代、50歳代、女性の30歳代、40歳代で高くなっている。
職業別で「満足」派は管理・専門技術・事務職で、「不満」派は販売・サービス・保安職、生産・輸送・建設・労務職。生活ぶりは前年比で、やや低下の「横ばい」と答えている。
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