鉄道各社、エキカン開発競う ~エキナカ+高架下ビジネス~
公営・市営を問わず鉄道各社は、本来の運輸事業が人口減や高齢化で収益に影を落とし、一方で「駅」という資産を、小売業など非運輸事業のエキナカビジネスなどで活用し実績をあげている。
ここ数年は、エキナカの延長線上の高架下の空間の新開発が目立ち始めた。これが駅と駅を結ぶ「エキカン」(駅間)で、4年前に高架下ビジネスで先鞭をつけたのが東京の「2k540 AKI=OKA ARITISAN」。街の玄関口としての駅のイメージアップを図っているのが中央線「三鷹~武蔵小金井駅間の高架下空間」の整備開発で、こちらも駅という定点を、線でつなぐ統一コンセプト(アニメストリート)を打ち出す。
関西は大阪ステーションシティ、ナンバの開発を筆頭に、次には線路でつながる外部空間が狙い目という。横浜市交通局にはエキナカ+エキカン事業の事業者マニュアルがある。
① 全体タウンセンターの価値向上-賑わい形成・集客・回遊性向上、公共性、地域振興(町内会活動、地域密着のNPOの活動等)、ソーシャルビジネス(公共性と営利性の境にある分野)など
② 駅付近-子育て・教育、青少年の居場所、文化・芸術、先進性・個性の発揮 など③ 駅間-憩い、環境、健康、夕方~夜の明るさづくり・防犯 など、に主眼を置く。かつて高架下は暗い・汚い・臭うなど悪評だった。それがコンセプトひとつで蘇りやがて利益を生む資産となる。
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