共働きの妻、半数は夫の家事に不満 ~育児 夫より親を頼る女性増加~
現代の共働き夫婦の、家事の負担割合を調べた全国家庭動向調査によると、女性の家事の負担が依然として大きいという実態が浮かび上がった。妻がフルタイムで働く世帯で、夫の家事の分担割合がゼロの世帯は13.7%(7人に1人の計算になる)もあった。前回08年調査(16.0%)からは2.3ポイント減った。さらに夫が家事に参加するものの、分担割合が1割以下の世帯は30.0%。専業主婦世帯では23.0%の夫が家事をしていなかった。
妻の平均家事時間は平日が約4時間40分、休日が約5時間で過去の調査結果とほぼ変わらなかった。その結果、妻の48.2%が夫の家事について「不満」と回答したのは当然だろう。
さらに妻のこの不満のはけ口が、子どもを産むかどうかの判断にも影響していると推測される。これは40歳未満の妻に限定し、夫が家事・育児をする頻度と子供を持つ予定の関係を調査したものだが、子供がいない家庭で夫が家事をよくする場合「今後子供を持つ予定」と答えたのは70.4%。ところが、夫が家事をほとんどしない家庭では48.1%だった。妻は子育ての負担が大きい。「出産や子育てで困った時の相談相手」との質問に対し「親」を挙げた人が前回より2.2ポイント増の46.9%に達し、過去最高。これに対し、「夫」は37.8%(1.6ポイント減)で過去最低だった。精神的な支えとして親の存在感が増す一方で夫を頼る女性は減っている。
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