ものづくりなでしこJAPANに期待 ~成長戦略の中核を担う女性幹部ら12人~
安倍首相が今年1月の施政方針演説で訴えたのは「すべての女性が活躍できる社会をつくる」だった。すでに機械産業の基幹に不可欠の<素形材>製造に取り組む女性経営者らで作る「ものづくりなでしこJAPAN」は、鋳造や鍛造というお堅い分野の女性リーダーの集まりで、男性社会の素形材産業に新風を巻き起こそうとしている。
「ものづくりなでしこJAPAN」は、経済産業省地域経済産業政策課・課長補佐の伊奈友子さんが、製造業の女性経営者の横のネットワークを繋ごうと2年前に発足した会である。彼女は業界団体(鍛造、鋳造、プレス、熱処理、金型等)との関系が長く信頼も厚い。
その基盤に立って「ものづくり・ことづくり・ひとづくり・地域づくり」を合言葉に、製造業×経営=女性の社会的交流と、女性が稀な分野を掛け合わせたところで活躍する各々の知見を生かして、働く女性のニューヒロイン像を示し、社会進出を後押ししようという試みだ。
同プロジェクトは、鋳造、プレス、メッキ、熱処理など、ものづくり関連企業の12名の女性経営者が中核。出身はすべて理系ではないが、技術や経営を学び、出産・子育ても経験、社長業で荒波に揉まれる毎日。製造業の現場を会得して一人で何役もこなす、その役割に加えて、「女性はものづくり産業を救えるか」という熱い期待が集まっている。
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