「大人の」と付いた商品が売れ筋に ~団塊でもシニアでもない大人の購買層~
2013年下期から総務省の家計調査では婦人靴、バター、家賃など比較可能な114品目を取り出して前年比の上昇率と比較すると、購入単価が消費者物価を上回る「高級化シフト品目」の割合が高まっている傾向がはっきりと表れた。
耐久消費財でも高級な乗用車『レクサス』を頂点として、一方で大衆車化する各社の『ハイブレッド車』も勢いがいい。14年春からの消費税増税をにらんで新築マンション購入が、都心でよく売れた。デジタルカメラでも「大人」を中心に高級感のあるミラーレスが人気。
博報堂が全国の40~60歳代を対象に「呼ばれ方」の意識調査を行った。「大人」と呼ばれたのは「自分のことだと思う」が最高の45%。2位の「シニア」(27%)を大きく引き離した。
「大人の」と付いたネーミングの商品は、趣味・娯楽の域に出ていて、『大人の休日倶楽部』(JR東日本)、『ヤマハ大人の音楽レッスン』(ヤマハミュージック)、『大人の科学マガジン』(学研)など。食品では『おとなのおやつシリーズ』(ファミリーマート)なども違いを意識する。
これまで50代以降を括る呼称が中高年・熟年・高齢者などと定着しなかった。すでに市場では最大層のお得意様となる『大人』向け対象商品は、まず知的好奇心、高級感を満足させる。
健康とスポーツはセットで売り込み、家族愛を強く意識させ旅行に誘う。もう<戦後ではない>年代が購買の主力になる時が来つつある。
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